愛する住まいを美しく保ちたい!
外壁塗装は、建物の外観を彩り、劣化を防ぐ重要なメンテナンスです。
近年、DIYブームの影響もあり、自分で外壁塗装に挑戦しようと考えている方も多いのではないでしょうか?
しかし、外壁塗装は高所作業や塗料選びなど、専門的な知識や技術が必要な高度な作業であり、DIYで行うのは非常に難易度が高く、思わぬトラブルや失敗を招きやすいことをご存知でしょうか?
この記事では、外壁塗装をDIYでするメリットとデメリットを詳しく解説し、失敗しないための賢い選択についてご紹介します。
外壁塗装DIYを検討している方はもちろん、外壁塗装について少しでも興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
Table of Contents
外壁塗装をDIYで行うメリット
近年、DIYブームとともに外壁塗装もDIYで行えるのか疑問に思う方が増えています。
そこで今回は、外壁塗装をDIYでするメリットをご紹介します。
1. 費用がぐっと抑えられる!
業者に依頼する場合と比べて、DIYは圧倒的に費用を抑えられます。
30坪の住宅の場合、業者依頼だと100万円以上かかるのに対し、DIYならなんと約50~60万円で済みます。
内訳としては、塗料代が約47万円、道具代が約3万円となります。
高額な高圧洗浄機も3万円台で購入可能です。
2. 自分のペースで進められる!
業者に依頼すると、工事の日程調整に時間がかかったり、希望通りに進まないこともあります。
DIYなら、自分のペースで進められるので、忙しい方や、時間に融通がきかない方にもおすすめです。
外壁塗装をDIYで行うデメリット
外壁塗装DIYは、費用を抑え、自由なタイミングで塗装できるという魅力があります。
しかし、同時に知っておくべきリスクも存在します。
ここでは、DIYで外壁塗装を行う際の3つの主なリスクについて詳しく解説します。
1. 高所作業による転落・落下リスク
外壁塗装は、高所での作業が伴うため、転落や落下による重大な事故のリスクが伴います。
足場の設置や安全帯の着用などの対策が必要となりますが、不慣れな作業による転倒や、足場の不備による落下など、思わぬ事故に繋がる可能性があります。
特に、高層階や複雑な形状の建物、老朽化した足場を使用する場合は、専門業者に依頼することを強く推奨します。
2. 不適切な下地処理による劣化・損壊
外壁塗装の仕上がりや耐久性を左右する重要な工程が、下地処理です。
しかし、DIYでは経験や知識不足により、適切な下地処理を行えない可能性があります。
例えば、古い塗膜の除去が不十分だと、新しい塗料が剥がれやすくなったり、雨漏りの原因となったりする可能性があります。
また、ヒビ割れや欠損などの下地不良を見逃してしまうと、塗装後にさらに悪化し、建物の劣化や損壊に繋がる恐れがあります。
3. 塗り間違いによる美観・機能性の低下
外壁塗装には、適切な塗料選びと塗り方が求められます。
塗料の種類や配合を間違えると、仕上がりが悪くなるだけでなく、本来の機能を発揮できなくなる可能性があります。
例えば、耐候性や防水性などが低下し、早々に塗り替えが必要になったり、カビや藻が発生しやすくなったりする可能性があります。
さらに、ムラや塗り垂れなど、美観を損なう仕上がりになってしまう可能性もあります。
外壁塗装のDIYで必要なもの
外壁塗装DIYに必要な道具は、大きく分けて以下の3つに分類できます。
1. 塗料
外壁塗装には、上塗り塗料と下塗り塗料の2種類が必要です。
- 上塗り塗料:外壁の表面に塗る塗料です。耐候性や防水性、防カビ性などの機能を備えています。
- 下塗り塗料:上塗り塗料の密着性を高め、塗膜の劣化を防ぐ役割を果たします。
塗料を選ぶ際は、外壁の種類や塗装の状態に合ったものを選ぶことが重要です。
また、DIY用の塗料は、一般的にプロが使う塗料よりもグレードが低いものが多いようです。
高品質な仕上がりを求める場合は、メーカーから取り寄せることをおすすめします。
2. 塗装道具
塗装には、以下の道具が必要です。
- ローラー:広い面積を効率的に塗装できる道具です。
- 刷毛:細かい部分やローラーが届きにくい部分を塗装するのに使用します。
- ローラー皿:ローラーに塗料を染み込ませるための容器です。
- バケツ:塗料を混ぜたり、刷毛を洗ったりするのに使用します。
3. その他の道具
- 養生シート・ブルーシート:塗装しない部分を保護するために使用します。
- マスキングテープ:養生シートと併用して、細かい部分を養生するために使用します。
- 高圧洗浄機:外壁の汚れやカビを洗浄するために使用します。
- 脚立・はしご:高所での作業に必要です。
- マスク・ゴーグル・手袋:塗料の飛散から身を守るために着用します。
- ウエス:塗料の飛び散りを拭き取ったり、刷毛を洗ったりするのに使用します。
- スクレーパー・はく離剤:古い塗膜を剥がすために使用します。
- ワイヤーブラシ・金属たわし・サンドペーパー:下地処理をするために使用します。
- ローラー延長棒:高い場所の塗装を楽にするための道具です。
外壁塗装の手順
1. 足場の設置(専門業者に依頼)
外壁塗装は高所作業となるため、安全確保のために足場の設置が必須です。
しかし、足場の組み立てには国家資格が必要となるため、DIYでの設置は避けてください。
必ず専門業者に依頼し、安全な足場を設置してもらいましょう。
2. 外壁の洗浄
塗装前に、外壁に付着した汚れやコケなどを高圧洗浄機で洗い流します。
汚れが落ちにくい場合は、ブラシを使ってこすり落としましょう。
洗浄後は、十分に乾燥させてから次の工程に進みます。
3. 外壁の乾燥
洗浄後は、最低1日は乾燥させる必要があります。
天候によっては、さらに時間がかかる場合もありますので、十分な時間を確保しましょう。
乾燥が不十分な場合は、塗料の密着性が悪くなり、剥がれやすくなるなどの問題が発生する可能性があります。
4. 下地処理
下地処理は、外壁塗装の仕上がりに大きく影響する重要な工程です。
ここでは、代表的な下地処理の3つの工程をご紹介します。
4-1. クラック補修(ひび割れの補修)
外壁にできたひび割れは、放置すると雨漏りなどの原因となるため、必ず補修する必要があります。
補修材は、ひび割れの大きさに合わせて適切なものを選びましょう。
4-2. コーキング補修(目地の補修)
目地の劣化は、雨漏りの原因となるため、コーキング材で補修する必要があります。
古いコーキング材を撤去し、新しいコーキング材を丁寧に充填しましょう。
4-3. ケレン作業(目粗し:サビ取り作業)
鉄部はサビが発生しやすいため、ケレン作業でサビをしっかりと除去する必要があります。
ワイヤーブラシやサンドペーパーなどを使い、サビを根こそぎ取りましょう。
5. 養生
塗装しない部分を、養生シートやマスキングテープなどで養生します。
養生が不十分だと、塗料が飛び散ってしまい、仕上がりが悪くなるだけでなく、周囲のものを汚してしまう可能性もあります。
6. 下塗り
下塗りは、上塗り塗料の密着性を高め、仕上がりを良くするために必要な工程です。
下塗り材には、シーラーとフィラーの2種類があり、下地に合わせて適切なものを選びましょう。
7. 中塗り
中塗りは、上塗り塗料と同じ塗料を使って行います。
下塗りと同じように、隅々までムラなく塗り、乾燥させます。
8. 上塗り
上塗りは、外壁塗装の仕上げとなる工程です。
上塗り塗料には、さまざまな種類があり、それぞれに特徴や価格帯が異なります。
塗料を選ぶ際は、予算や外壁の状態に合わせて、適切なものを選びましょう。
9. 養生取り
10. 足場の解体(専門業者に依頼)
足場の解体は、設置をお願いした業者に依頼してください。
解体作業も騒音や振動が発生するため、事前に近隣に挨拶しておくことが大切です。
外壁塗装の工程について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください!
外壁塗装のDIYでよくある失敗
外壁塗装は、10年に1度程度行うと良いとされており、費用を抑えるためにDIYに挑戦する方も増えています。
しかし、DIYでは思わぬ失敗も多く、後から後悔してしまうケースも少なくありません。
そこで今回は、外壁塗装DIYでよくある失敗例をご紹介します。
1. 仕上がりがイメージと違う
せっかく頑張って塗装したのに、仕上がりが思っていたものと違うというのは、DIYでよくある失敗談です。
塗料は、カタログやサンプルで見るよりも、実際に外壁に塗ってみると、色合いや質感が異なって見えることがあります。
2. 足場なしで塗装してケガをする
2階建て住宅の場合、外壁塗装には足場が必要となります。
足場なしで塗装すると、転落や落下などの危険があり、大ケガをしてしまう可能性があります。
3. 色ムラが出る
外壁塗装で最も多い失敗が、色ムラです。
ローラーを使用しても、多少の色ムラは避けられません。
しかし、塗り方が不十分だったり、下地処理が適切でなかったりすると、目立つ色ムラが発生してしまいます。
外壁の全面塗装は専門業者に依頼しよう
外壁塗装をDIYで検討されている方の中には、費用を抑えたい、自由なタイミングで塗装したいという思いから、全面塗装をチャレンジしようと考えている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、外壁塗装の全面DIYは、想像以上に難易度が高く、思わぬトラブルや失敗を招きやすいことをご存知でしょうか?
ここからは、外壁の全面塗装は専門業者に依頼した方がいい理由を見ていきましょう。
1. 高所作業による危険性
外壁塗装は、家全体を覆う外壁を塗装するため、高所での作業が必須となります。
足場を組んで安全対策を講じていても、転落や落下などの危険は常に伴います。
経験豊富な業者であれば、足場の組み立てや高所での作業にも慣れていますが、DIYの場合は不慣れな作業によるケガのリスクも高くなります。
高所での作業は、ご自身の安全確保のためにも、専門業者に依頼することを強くおすすめします。
2. 塗料の塗りムラによる仕上がりの悪化
外壁塗装は、ローラーを使って丁寧に塗っていく作業ですが、初心者の方だと塗料の塗り方が不十分だったり、ムラが出来てしまったりすることが多くあります。
ムラがあると、見た目が悪くなるだけでなく、防水性も低下し、塗料の剥がれなどの原因にもなりかねません。
特に、面積が広い外壁全体をムラなく塗装するのは、経験や技術が必要となります。
3. 費用と時間の節約にならない可能性
DIYで外壁塗装を行う場合、足場や塗料、養生材などの道具を揃える必要があります。
また、高所での作業は時間がかかり、体力も消耗します。
時間と費用をかけた割に、仕上がりが悪かったり、思わぬトラブルが発生したりして、結局業者に依頼することになったというケースも少なくありません。
4. 部分補修と全面塗装の適切な判断
外壁の劣化状況によっては、部分補修で済む場合もあります。
部分補修であれば、DIYでも比較的チャレンジしやすいでしょう。
しかし、外壁全体に劣化が目立つ場合は、全面塗装が必要となります。
全面塗装は難易度が高いため、安全面や仕上がり品質を考慮すると、やはり専門業者に依頼するのがおすすめです。
まとめ
外壁塗装DIYは、費用を抑え、自由なタイミングで塗装できる魅力的な方法ですが、高所作業による危険性、塗料の塗りムラによる仕上がりの悪化、費用と時間の節約にならない可能性などのリスクも伴います。
部分補修で済む場合は、DIYに挑戦してみるのも良いでしょう。
しかし、全面塗装や、高所での作業が必要な場合は、安全面や仕上がり品質を考慮し、専門業者に依頼することを強くおすすめします。
外壁塗装は建物の寿命に大きく影響する重要なメンテナンスです。
ご自身の体力や経験、知識、時間などを考慮し、無理のない判断をすることが大切です。
株式会社YU-SHINは、塗装に関連した様々な事業を展開しております。
外壁・屋根塗装はもちろん、足場仮設や防水工事、補修工事など、戸建てからビル・マンションの大規模工事まで幅広く行っております。
どんな些細なことやお困り事でも当社のプロフェッショナルにお任せください。
ご相談はこちら