我が家を守ってくれる外壁も、年月の経過とともに風雨や紫外線によって劣化していきます。
ひび割れや色あせなど、見た目だけではなく、防水機能の低下にもつながり、放っておくと雨漏りなどの深刻なトラブルを引き起こす可能性もあります。

外壁塗装は、外壁を美しく保ち、建物の寿命を延ばすための重要なメンテナンスです。
しかし、いざ外壁塗装を検討しようと思っても、

「工程が複雑でよくわからない」
「実際にどれくらいの期間かかるのか」

など、様々な疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、外壁塗装の工程をわかりやすく解説します。

外壁塗装の工期

外壁塗装の工期は、一般的に10~20日程度です。
しかし、これはあくまで目安であり、以下の要素によって大きく変わります。

  • 外壁の面積
  • 外壁の素材
  • 塗装の回数
  • 天候

外壁の面積が広ければ広いほど、外壁の素材が複雑であれば複雑であるほど、工期は長くなります。
また、塗装を複数回行う場合や、雨天が続く場合も、工期が延びる可能性があります。

外壁塗装の工程

外壁塗装は、大きく分けて以下の9つの工程で進められます。

工程①:近隣への挨拶(工事1~7日前)

近隣挨拶

塗装工事は、騒音や振動が発生するため、事前に近隣の方への挨拶が欠かせません。
業者に依頼する場合は、業者が挨拶回りを行ってくれる場合と、自分で挨拶回りをする場合があるので、事前に確認しておきましょう。

工程②:足場設置(1日目)

足場設置

外壁塗装を行うためには、安全に作業するために足場を設置する必要があります。
足場は、高所作業をするための安全帯を装着したり、塗料や道具を置いたりするスペースとしても利用されます。

工程③:高圧洗浄(2日目)

高圧洗浄

高圧洗浄機を使って、外壁に付着した汚れやコケなどを洗い流します。
この工程は、塗料の密着性を高めるために非常に重要です。

工程④:下地処理(3日目)

下地処理

外壁のひび割れや穴などを補修し、塗装が剥がれにくい状態にします。

工程⑤:養生(4日目)

養生

窓やドア、玄関など、塗装しない部分をビニールシートなどで覆います。
養生は、塗料が付着するのを防ぐために必要な工程です。

工程⑥:下塗り(6日目)

下塗り

下塗りは、上塗りの塗料が密着しやすくするために必要な工程です。
下塗り材は、外壁素材や上塗り材の種類によって異なります。

工程⑥:中塗り(7日目)

中塗り

中塗りは、上塗りとの密着性を高め、塗膜の厚みを増すために必要な工程です。
上塗りと同じ塗料を使用しますが、薄めに塗ります。

工程⑦:上塗り(8日目)

上塗り

上塗りは、外壁塗装を仕上げるための最後の工程です。
耐久性や色を決める重要な役割を担っています。

工程⑧:完了検査(9日目)

完了検査

塗装が完了したら、業者と一緒に仕上がりを確認します。
塗りムラや剥がれなどがないか、しっかりとチェックしましょう。

工程⑨:足場解体(10日目)

足場解体 完了

足場を解体し、工事完了となります。

塗装工事中の生活はどうなる?

マイホームの外壁塗装は、美しい外観を維持し、建物の寿命を延ばすために必要不可欠な工事です。
しかし、「実際に工事中はどんな生活になるのか」「何か不便なことはないのか」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
ここからは、外壁塗装工事中の生活について分かりやすく解説します。

窓が開けられない

外壁塗装中は窓が開けられるように、養生が施されますが、窓を開けることができるタイミングは工事の進行状況によって異なります。

足場の設置、高圧洗浄、養生、そして塗装の各工事中には窓を開けることはできません。
また、その他の工程でも、作業箇所や状況によっては窓を開けることが制限されることがあります。

無理に窓を開けると、作業の妨げになったり部屋の中に塗料が入り込んだりする恐れがあるため、窓を開けたい時は必ず塗装業者に確認することをおすすめします。

洗濯物も干せない日がある

外壁塗装が始まると、足場が設置された後は、洗濯物を外に干すことができません。
外に干せない理由は主に2つあります。

まず1つ目は、洗濯物に塗料やその他の汚れが付着する可能性があります。

そしてもう1つは、作業の妨げになることです。
そのため、工事が始まる前に、洗濯物の取り扱いについて考えておくことが重要です。

部屋干しやコインランドリーの利用など、代替策を考えておくことをおすすめします。
ただし、「絶対に外に干したい」という場合は、塗装業者に相談することも選択肢です。
工事の進行状況や住宅の形状によっては、一時的に外に洗濯物を干すことができる場合もあります。

留守にできないタイミングがある

外壁塗装中は、基本的には自宅にいる必要はありません。
外壁塗装は建物の外側を対象とする工事ですので、家にいなくても作業は進行します。

ただし、工事完了後の「完了検査」には立ち会う必要があります。
それ以外の場合は基本的に自宅を空けていても問題ありません。

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塗装工事中に近隣住民とよくあるトラブル

マイホームの外壁塗装は、美しい外観を維持し、建物の寿命を延ばすために必要不可欠な工事です。
しかし、「近隣の方々に迷惑をかけてしまうのではないか」と不安に思う方も多いでしょう。

そこで今回は、外壁塗装工事中に起こりやすいトラブルと、その対策について詳しく解説します。

騒音が発生する

外壁塗装工事では、足場の組み立てや解体などの作業に伴い、2軒先でも響くほどの騒音が発生します。
騒音で我慢の限界に達した近隣住民が、直接家に乗り込んでくるケースもあります。

周囲を防音シートで覆う方法もありますが、費用が高額となるため、一般的な住宅の外壁塗装で利用することは稀です。
現在の技術では、騒音を完全に消すことはできません。
外壁塗装は、騒音が避けられない工事だと認識しておくことが大切です。

塗料の飛散

作業中に使用される塗料や汚れが、風に乗って近隣の家や車に飛散することがあります。
塗料は液体なので、風が吹けば離れた場所まで簡単に飛んでいきます。

養生が完璧に見えても、塗料の飛散を完全に防ぐことは難しい場合があります。
近所の家や車に塗料が付着してしまうと、数万円から数十万円の弁償費用を請求される可能性があります。
しかし、多くの塗装業者は、工事賠償保険に加入しているので、保険を使って弁償費用を支払います。

業者の車が邪魔

外壁塗装工事を行う際には、業者が作業車両を停めるためのスペースが必要です。
塗装業者の車両が近隣住民の駐車スペースや通行路を占拠してしまうことがあるからです。
可能であれば、工事車両が通行を妨げない場所に停めるよう手配するか、自宅の駐車場を利用するようにしましょう。

塗料が臭い

塗料にはシンナーと呼ばれる有機溶剤が含まれており、これが独特な悪臭の原因となります。
近年、悪臭の少ない塗料も開発されていますが、それでも気になるレベルの臭いが発生する可能性があります。

また、塗料の刺激臭が近隣住民に不快感を与えることもあります。
特に揮発性の高い塗料を使用する場合は、その臭いが周囲に広がり、トラブルの原因となることがあります。

トラブルを回避するためには

こうしたトラブルを未然に防ぐためには、事前に工事の予定を近隣住民に伝えることが重要です。
工事前に挨拶に行く際には、工事の内容や期間について丁寧に説明しましょう。

また、工事期間中は業者の出入りもありますので、ご近所の方々にはご迷惑をおかけするかもしれません。
そのため、工事の始まる前に丁寧な挨拶回りを行い、工程表や粗品を持参することで、近隣住民に配慮が行き届いていることを示すと良いでしょう。

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まとめ

外壁塗装は、複数の工程を経て、美しい仕上がりを実現します。
工程を理解することで、業者とのコミュニケーションもスムーズになり、より満足度の高い塗装工事を実現できます。

塗装工事中は、騒音や臭いなど、近隣の方に不快感を与える可能性があります。
事前に挨拶をしたり、養生をしっかり行うなど、配慮を忘れずに。

外壁塗装は、マイホームを守る大切な投資です。
今回ご紹介した内容を参考に、しっかり準備をして、理想の外壁塗装を実現しましょう。

株式会社YU-SHINは、塗装に関連した様々な事業を展開しております。
外壁・屋根塗装はもちろん、足場仮設や防水工事、補修工事など、戸建てからビル・マンションの大規模工事まで幅広く行っております。
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