「そろそろ自宅の外壁塗装を考えないといけないかな…」
「でも、何から手をつければいいのか全然わからない…」
大切なお住まいのメンテナンスである外壁塗装。10年に一度と言われる大きなイベントですが、多くの人が初めての経験で、「どんな手順で進むの?」「期間はどれくらいかかる?」「費用は一体いくら?」といった、たくさんの不安や疑問を抱えているのではないでしょうか。
この記事では、そんなあなたの不安を解消するために、外壁塗装の専門家が、工事の全体像から各ステップの詳細、費用や業者選びのコツまで、知っておくべき全ての知識を分かりやすく解説します。
目次
【図解】外壁塗装の全工程と期間(スケジュール)の全体像
ここでは、外壁塗装の全体像を掴むために、工事の全工程の流れと一般的なスケジュール感を解説します。また、ご自宅の状況によって工事期間が変動する3つの主な要因(建物の大きさ、劣化度合い、天候)についても詳しく見ていきましょう。
まずは、外壁塗装がどのような流れで進むのか、全体像を把握することが大切です。一般的な戸建て(30坪程度)の場合、業者への問い合わせから工事完了・引き渡しまで、以下の図のような流れで進みます。

実際の工事が始まってから完了するまでの期間は、合計で10日~15日程度が目安です。ただし、この期間はあくまで目安。次にご紹介する要因によって、スケジュールは変動します。
外壁塗装の期間を左右する3つの要因

工事期間が予定通りに進むとは限らないのが外壁塗装です。なぜ期間が延びたり、逆に短くなったりするのでしょうか。その主な理由を3つご紹介します。
1. 建物の大きさや形状
当然ですが、お住まいの大きさが大きければ大きいほど、塗装する面積が増えるため作業時間は長くなります。延床面積が30坪の家と50坪の家では、数日間の差が出ることがあります。
また、見落としがちなのが「形状」です。例えば、四角いシンプルな形の家よりも、凹凸が多くデザインが複雑な家の方が、手間がかかるため工期は長くなる傾向にあります。
2. 劣化症状の度合い
外壁の傷み具合も、工期に大きく影響します。
例えば、築10年で初めて塗装する家と、築30年でひび割れ(クラック)やコケ・カビが広範囲に発生している家とでは、塗装前の「下地処理」にかかる時間が全く異なります。
劣化が激しい場合は、ひび割れの補修や外壁材の交換といった追加の作業が必要になるため、その分工期は長くなります。定期的なメンテナンスが、結果的に将来の工期や費用を抑えることに繋がるのです。
3. 天候(特に雨や湿度)
塗装工事は、屋外での作業が中心のため、天候に大きく左右されます。特に以下の条件では、作業を中断せざるを得ません。
- 雨の日
- 気温が5℃以下
- 湿度が85%以上
なぜなら、このような環境で無理に塗装をすると、塗料が適切に乾燥せず、数年で剥がれてしまうなどの施工不良に直結するからです。特に、雨が降りやすい梅雨の時期や、雪が降る冬の寒い時期は、予定よりも工期が延びやすいことを念頭に置いておくと良いでしょう。
外壁塗装の全11ステップ|各工程の目的・日数・チェックポイント

ここからは、いよいよ外壁塗装の具体的なステップを、工事前の「業者探し」から工事完了後の「引き渡し」まで、全11ステップに分けて時系列で詳しく解説していきます。各工程で「何のためにその作業をするのか」「日数の目安はどれくらいか」「施主として何を確認すべきか」という3つのポイントを押さえることで、安心して工事を見守ることができます。
ステップ1:業者探し・問い合わせ
外壁塗装を成功させるための最初の、そして最も重要なステップが「業者探し」です。インターネットで検索したり、近所の評判を聞いたり、知人から紹介してもらったりと、様々な方法があります。
気になる業者を見つけたら、まずは電話やWebサイトのフォームから問い合わせてみましょう。その際、以下の情報を伝えておくと、その後の話がスムーズに進みます。
- お名前、住所、連絡先
- 建物の築年数
- 気になっている症状(例:壁のひび割れ、触ると白い粉がつく、など)
ステップ2:現地調査・診断
問い合わせ後、業者が実際にあなたの自宅を訪問し、外壁の状態を詳しく調査します。これを「現地調査」または「現調」と呼びます。
業者はここを見ている!現地調査のポイント
「ただ家を眺めているだけ?」と思うかもしれませんが、プロは専門家の目で厳しくチェックしています。
- 目視: 外壁全体の汚れ、コケ、カビ、ひび割れ、塗装の剥がれなどを確認します。
- 触診: 壁を手で触り、白い粉がつく「チョーキング現象」が起きていないかを確認します。これは塗膜が劣化しているサインです。
- 打診: 壁を道具で軽く叩き、音の違いから外壁材の浮きや内部の異常がないかを確認します。
- 計測: メジャーやレーザー測定器で、塗装する壁や屋根の正確な面積を計測します。この数値が、後に出てくる見積もりの正確な根拠となります。
この現地調査は、お住まいの状態に合った最適な工事プランを立てるための、非常に重要な工程です。時間は30分~1時間程度。できるだけ立ち会い、気になっていることを直接質問してみましょう。
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ステップ3:見積書の提出・比較検討
現地調査の結果をもとに、業者が工事の見積書を作成し、提出します。ここで重要なのは、必ず2~3社から見積もりを取り、比較検討することです。これを「相見積もり」と呼びます。
価格だけでなく、提案内容や担当者の対応まで含めて、信頼できる一社を見極めましょう。
失敗しない見積書のチェックリスト7選
良い見積書は、誰が見ても分かりやすく、詳細に記載されています。以下のポイントがしっかり書かれているか、必ずチェックしてください。
チェック項目 | なぜ重要か? |
---|---|
①塗装面積(㎡) | 正確な面積が記載されているか。これが費用の根拠になります。 |
②塗料のメーカー・商品名 | どんな塗料を使うか明記されているか。「シリコン塗料」だけでなく、具体的な商品名まで確認しましょう。 |
③塗装回数(3回塗りなど) | 各工程(下塗り・中塗り・上塗り)が明記されているか。 |
④各工程の単価と合計金額 | 「足場代」「高圧洗浄」「下地処理」など、工程ごとに費用が分けられているか。 |
⑤諸経費の内訳 | 「諸経費」が何を含むのか(現場管理費、交通費など)が分かるか。 |
⑥工事期間 | いつからいつまで工事を行うのかが明記されているか。 |
⑦保証内容・期間 | 工事後にどのような保証が、どのくらいの期間つくのか。 |
「一式」が多い見積もりには要注意!
比較している中で、「足場代 一式」「下地処理費 一式」のように、「一式」という表現が多用されている見積書には注意が必要です。
これは、いわゆる「どんぶり勘定」であり、何にいくらかかっているのか内訳が全く分かりません。後から「これは含まれていなかった」と追加費用を請求されるトラブルの原因にもなります。誠実な業者であれば、必ず詳細な内訳を提示してくれるはずです。
ステップ4:契約
複数の業者からの見積もりと提案内容をじっくり比較し、信頼できる一社に絞り込んだら、いよいよ正式な工事契約を結びます。契約は、後の「言った・言わない」というトラブルを避けるための最も重要なステップです。内容をしっかり確認し、納得した上で署名・捺印しましょう。
契約書で必ず確認すべき項目
契約書は法的な効力を持つ、非常に大切な書類です。小さな文字で書かれている部分も必ず目を通し、不明な点はその場で質問して解消してください。
- 最終的な工事金額と支払い条件: 見積もりから金額が変わっていないか。支払いのタイミング(例:契約時、着工時、完了時など)と方法(現金、振込、ローンなど)が明記されているかを確認します。
- 工事期間: 着工日と完工予定日が具体的に記載されているか。
- 使用する塗料: メーカー名、正確な商品名、色が明記されているか。口約束ではなく、書面に残すことが重要です。
- 保証内容と期間: 工事後にどのような不具合が、何年間保証されるのか。「工事保証」と「製品保証」の違いも確認しておきましょう。
- クーリング・オフに関する記載: 訪問販売などで契約した場合、一定期間内であれば無条件で契約を解除できる制度です。その説明が書かれているか確認します。
その場で契約を急かす業者には、特に注意が必要です。大切な契約ですので、一度持ち帰って冷静に検討する時間を持ちましょう。
ステップ5:色・塗料の打ち合わせ
契約と前後して、塗装の色や使用する塗料のグレードを最終的に決定する、楽しい打ち合わせの時間です。しかし、この色選びで後悔する方が多いのも事実。失敗しないためのコツをしっかり押さえておきましょう。
後悔しない色選びのコツとは?
「完成したら、思っていた色と全然違う…」という失敗の多くは、「面積効果」という目の錯覚が原因です。同じ色でも、小さい面積で見るより大きい面積で見る方が、明るく鮮やかに見えます。
そのため、カタログの小さな色見本だけで決めてしまうのは非常に危険です。失敗を避けるために、以下の点を強く推奨します。
- A4サイズ以上の大きな「塗り板」で確認する: 業者が用意してくれる、実際に塗料を塗った板で確認しましょう。
- 屋外の太陽光の下で確認する: 室内の照明の下と、自然の太陽光の下とでは色の見え方が全く異なります。必ず屋外で、できれば「晴れた日」と「曇りの日」の両方で確認するのがベストです。
- 時間帯を変えて確認する: 朝、昼、夕方でも光の当たり方が変わるため、色の印象は変化します。
【YU-SHINの強み】納得いくまで試せる「無料試し塗りサービス」
「大きな塗り板で見ても、家全体に塗った時のイメージがやっぱり湧かない…」
色選びで絶対に後悔したくないという、お客様の切実な声にお応えするため、YU-SHINでは『無料試し塗りサービス』を実施しています。
これは、お客様のお住まいの外壁の一部(目立たない場所など)に、候補の色を実際に塗って確認できるサービスです。ご自身の家の壁で、本物の太陽光の下で色を確認できるため、これ以上ない納得感を持って、運命の色を選ぶことができます。
ステップ6:近隣へのご挨拶
工事開始の1週間〜数日前に、業者と施主様で近隣のお宅へご挨拶に伺います。工事中は、どうしても車両の出入りや作業音、塗料の匂いなどでご迷惑をおかけする可能性があります。
事前に工事の概要や期間を説明し、一言お詫びしておくことで、無用なトラブルを防ぎ、良好なご近所関係を保つことができます。挨拶の範囲は、一般的に「両隣・向かいの3軒・裏手のお宅」とされていますが、迷ったら業者に相談してみましょう。
ステップ7:足場設置・飛散防止ネット
いよいよ工事の開始です。初日は、職人さんたちの安全と作業品質を守るための「足場」を組み、その周りを「飛散防止ネット」で覆います。カンカンという金属音が響くため、工事の中でも特に大きな音が発生する一日です。
なぜ足場が必要?費用はどれくらい?
「足場って、そんなに大事なの?」と思われるかもしれませんが、足場には3つの重要な役割があります。
- 職人の安全確保: 高所での作業を安全に行うための必須設備です。
- 作業品質の向上: 安定した足場があることで、職人は無理のない体勢で、丁寧に塗装作業に集中できます。これが塗りムラなどを防ぎ、仕上がりの品質を高めます。
- ご近所への配慮: 飛散防止ネットは、高圧洗浄の水しぶきや塗料が近隣に飛び散るのを防ぎます。
費用は、一般的な30坪の戸建てで15万円~30万円程度が相場です。「足場代無料!」を謳う業者もいますが、その費用が他の項目に上乗せされているケースがほとんどですので注意しましょう。
ステップ8:高圧洗浄・下地処理
足場が組み終わったら、塗装の前に、外壁を丸洗いする「高圧洗浄」と、壁の傷を補修する「下地処理」を行います。
【最重要】塗装の寿命は「下地処理」で決まる!
この下地処理こそ、外壁塗装の耐久性を左右する、最も重要な工程だと言っても過言ではありません。
どんなに高級で高性能な塗料を使っても、下地が汚れていたり、傷んだままだったりすると、塗料はすぐに剥がれてしまいます。お化粧に例えるなら、洗顔やスキンケアのようなもの。この工程をどれだけ丁寧に行うかで、塗装の持ちが5年~10年と大きく変わってくるのです。
ひび割れ補修(クラック処理)やサビ取りなど
高圧洗浄で、長年の汚れやコケ、古い塗膜を強力な水圧で洗い流した後、外壁の劣化部分を一つひとつ補修していきます。
- ひび割れ補修(クラック処理): 外壁のひび割れを専用のコーキング材などで埋めます。
- ケレン作業: 金属部分(雨戸や手すりなど)のサビや古い塗膜を、ヤスリや電動工具で削り落とします。
- コーキングの打ち替え: 窓サッシの周りや外壁材のつなぎ目にある、ゴム状のコーキングを新しくします。
これらの地味に見える作業こそが、新しい塗料を外壁にしっかりと密着させるための、大切な下準備なのです。
ステップ9:養生
下地処理が終わったら、塗料がついてはいけない部分を保護するために、ビニールやテープで覆っていく「養生(ようじょう)」という作業を行います。窓やドアはもちろん、給湯器、植木、車なども必要に応じて保護します。
この養生のラインが、そのまま塗装のラインになります。養生の丁寧さが、仕上がりの美しさを大きく左右する、繊細で重要な工程です。
ステップ10:外壁塗装(下塗り・中塗り・上塗り)
いよいよ、塗装のメインイベントです。外壁塗装は、基本的に「下塗り」「中塗り」「上塗り」という3回の重ね塗りで仕上げていきます。
なぜ3回も塗る必要があるの?各塗りの役割を解説
「1回塗れば十分じゃないの?」と思うかもしれませんが、それぞれの塗りには、塗料の性能を最大限に引き出すための大切な役割があります。
塗装工程 | 主な役割 |
---|---|
下塗り | 傷んだ外壁材が上塗り塗料を吸い込みすぎるのを防ぎ、外壁と上塗り塗料を密着させる「接着剤」の役割を果たします。 |
中塗り | 仕上げに使う塗料(上塗りと同じもの)を塗り、塗膜に厚みを持たせて耐久性を高め、塗りムラを防ぎます。 |
上塗り | 仕上げの塗装です。紫外線や雨風からお住まいを守り、美しい外観を完成させます。 |
この3回塗りが、塗料メーカーが推奨する正しい施工方法であり、お住まいを長く守るために不可欠なのです。
ステップ11:完了検査・引き渡し
全ての塗装作業が終わったら、養生を剥がし、業者の責任者が塗り残しやムラがないか最終チェックを行います。そして、その後は施主様であるあなたのチェックの時間です。
施主が行うべき最終チェックのポイント
業者任せにせず、必ずご自身の目で仕上がりを確認しましょう。気になる点があれば、足場が解体される前に手直しを依頼することが重要です。
- 全体を少し離れて見て、色ムラや塗り残しがないか。
- 近づいて見て、塗料のタレや気泡がないか。
- 窓のサッシや地面など、塗料がついてはいけない場所に飛散していないか。
ご納得いただけたら、工事完了の書類にサインをし、お引き渡しとなります。
流れと合わせて知りたい!外壁塗装の重要知識

工事の流れがわかったところで、次に気になるのはやはり「お金」や「工事中の生活」のことではないでしょうか。ここでは、費用相場や助成金の活用法、工事中の疑問について詳しく解説します。
外壁塗装の費用相場と支払いタイミング
外壁塗装の費用は、家の大きさや使う塗料によって大きく変動します。
坪数別の費用相場
あくまで一般的な目安ですが、シリコン塗料を使った場合の費用相場は以下の通りです。
延床面積(坪数) | 費用相場 |
---|---|
30坪 | 80万円 ~ 120万円 |
40坪 | 100万円 ~ 150万円 |
50坪 | 120万円 ~ 180万円 |
60坪 | 140万円 ~ 200万円 |
※上記は外壁と屋根を同時に塗装した場合の目安です。劣化状況や使用する塗料のグレードによって変動します。
見積もり以外に追加費用は発生する?
基本的に、優良な業者であれば、契約後に追加費用を請求することはありません。
ただし、工事を始めてから、見積もり時点では分からなかった深刻な劣化(例:外壁内部の雨漏りや腐食など)が見つかった場合は、追加の補修工事が必要になることがあります。その際は、業者が必ず状況を説明し、追加工事の見積もりを提示した上で、お客様の同意を得てから作業を進めます。
支払い(契約金・完工金など)はいつ行う?
支払い方法は業者によって異なりますが、一般的には以下の3つのパターンがあります。
- 完了後の一括払い: 最も安心できる支払い方法です。
- 契約時と完了後の2回払い: 契約時に半金、完了後に残金を支払います。
- 契約時・中間時・完了後の3回払い: 契約金、中間金、完工金として分けて支払います。
工事前に全額支払いを要求する業者には、絶対に注意してください。
【必見】助成金・補助金や火災保険は使える?
外壁塗装は大きな出費ですが、公的な制度や保険をうまく活用することで、負担を軽減できる可能性があります。
お住まいの自治体で助成金制度を調べる方法
多くの地方自治体では、省エネや景観保護を目的としたリフォームに対して、助成金(補助金)制度を設けています。遮熱効果の高い塗料を使った外壁塗装などが対象になることが多いです。
制度の有無や内容は自治体によって異なるため、まずは以下のサイトで調べてみるか、「お住まいの市区町村名 外壁塗装 助成金」で検索してみましょう。
出典:地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト
台風や雪災などが原因なら火災保険が適用されるかも
「台風で壁の一部が破損した」「大雪の重みで雨樋が壊れた」といった、自然災害が原因で必要になった修繕工事は、ご加入の火災保険(住宅総合保険)が適用される場合があります。
思い当たる節がある方は、保険証券を確認したり、保険会社に問い合わせてみましょう。保険申請のサポートをしてくれる塗装業者もいますので、業者選びの際に相談してみるのも良い方法です。
工事中の生活はどうなる?よくある疑問を解消
工事期間中も、基本的には普段通りにご自宅で生活できます。しかし、いくつか制限されることもありますので、事前に知っておくと安心です。
洗濯物は干せる?
申し訳ありませんが、工事期間中は基本的に屋外に洗濯物を干すことができません。
高圧洗浄の水しぶきや、塗料が飛散する可能性があるためです。期間中は、室内干しやコインランドリーをご利用いただくことになります。
窓は開けられる?
塗料が室内に入らないよう、窓は養生(ビニールで覆うこと)をします。そのため、基本的に窓の開閉はできなくなります。
どうしても換気が必要な窓がある場合は、事前に業者に伝えておけば、開閉できるよう工夫してくれることもあります。
騒音や塗料の臭いは?
足場を設置・解体する際の金属音や、高圧洗浄機のエンジン音など、工事中はある程度の騒音が発生します。
また、使用する塗料の種類によっては、シンナー系の臭いがすることもあります。最近は臭いの少ない水性塗料が主流ですが、臭いに敏感な方は、事前に業者に相談しておきましょう。
よくあるご質問(Q&A)

最後に、外壁塗装を検討しているお客様からよくいただく質問にお答えします。
Q1. 外壁塗装に最適な季節はありますか?
A1. 塗装工事は、春(4~5月)と秋(9~10月)が最適と言われています。
理由は、天候が安定しており、気温や湿度も塗料の乾燥に適しているためです。ただし、この時期は人気が集中し、腕の良い職人は予約が埋まりがちです。時期をずらすことで、かえって希望の業者に頼みやすくなる場合もありますので、まずは相談してみることをおすすめします。
Q2. DIYで外壁塗装はできますか?
A2. 結論から言うと、専門的な知識と技術がない限りおすすめできません。
費用を抑えたいというお気持ちはよく分かりますが、多くのリスクが伴います。
- 危険性: 高所での作業は、落下の危険が常にあります。
- 品質: 最も重要な下地処理や、均一な厚みで塗る作業は非常に難しく、数年で剥がれてくる可能性が高いです。
- 結果的なコスト: 失敗してプロにやり直しを依頼すると、かえって高くついてしまいます。
長期的に見て、安心と品質を手に入れるなら、初めからプロに任せるのが最も確実な選択です。
Q3. 保証やアフターフォローはありますか?
A3. はい、多くの優良業者は、工事後の保証や定期的なアフターフォローを用意しています。
保証の内容は業者によって様々ですが、「施工保証」として5年~10年の保証期間を設けているのが一般的です。契約前に、保証の対象となる不具合(塗膜の剥がれなど)の範囲や、保証期間を必ず書面で確認しておきましょう。工事後も定期的にお住まいの状態を点検してくれる業者なら、より一層安心です。
まとめ:正しい流れの理解が、満足のいく外壁塗装の第一歩です
今回は、外壁塗装の全知識として、工事の全体の流れから各ステップの詳細、費用、そしてよくある疑問までを詳しく解説しました。
- 工事の全体像と期間(10日~15日が目安)を把握する
- 11の各ステップの目的と、自分のチェックポイントを理解する
- 費用相場を知り、詳細な見積もりで業者を比較検討する
- 工事中の生活への影響を事前に知っておく
たくさんの情報がありましたが、一番大切なのは「正しい知識を持って、信頼できるパートナー(業者)を見つけること」です。
外壁塗装は、決して安い買い物ではありません。だからこそ、流れをしっかり理解し、あなたの不安や疑問に真摯に耳を傾けてくれる業者に任せることが、成功への何よりの近道です。
株式会社YU-SHINでは、お客様の不安に一つひとつ丁寧にお答えし、ご納得いただけるまでじっくりご説明します。
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