築年数が経って、外壁が色褪せたり、ひび割れたり、カビが生えてきたりしていませんか?
古くてボロボロの外壁は、家の印象を悪くしてしまうだけでなく、雨漏りなどのトラブルの原因にもなりかねません。
しかし、外壁リフォームは費用が高く、何をしたら良いのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、外壁リフォームで失敗しないために、外壁材の一つであるサイディングボードについて詳しく解説します。
サイディングボードは、種類も豊富で、色やデザインも様々なので、あなたにぴったりの外壁を見つけることができます。
この記事で、サイディングボードについて知っておきたい情報を網羅し、理想の外壁を実現してください。
目次
サイディングボードとは?
雨風や紫外線から家を守り、外観を美しく彩るサイディングボードは、近年人気を集めている外壁材です。
工場で予め加工された板材なので、施工が容易で、短期間で美しい外壁を完成させることができます。
昔は12mm厚が主流でしたが、今は15~16mm厚が標準となり、耐用年数や耐震性も向上しました。
専用の金具で下地に取り付け、隙間にはシーリング材を充填することで、防水性と気密性をしっかりと確保します。
塗装を施せば、見た目も美しく、長年美しい外壁を維持することができます。
サイディングボードの種類とそれぞれの特徴
サイディングボードは、耐久性が高く、デザイン性も豊富で、メンテナンスも簡単と、多くのメリットを持つ外壁材です。
しかし、種類によってそれぞれ特徴があり、自分に合ったものを選ぶことが重要です。
そこで今回は、サイディングボードの種類とそれぞれの特徴について詳しく解説します。
窯業系サイディングボード
窯業系サイディングボードは、繊維質の原料とセメントを混ぜ合わせ、高温で焼き固めて作られます。
主な特徴は以下の通りです。
- 価格が安い
- 耐久性に優れている
- バリエーションが豊富
- 地震や交通量の多い場所の振動に強い
- 防火性と防音性に優れている
- 汚れが付きにくいコーティングが施されたものもある
窯業系サイディングボードは、コストパフォーマンスの高い外壁材と言えます。
窯業系サイディングボードの注意点
窯業系サイディングボードは、耐候性(紫外線や風雨に対する強さ)が比較的低いため、定期的なメンテナンスが必要です。
塗装が劣化すると、雨漏りや柱や土台の腐食、室内のカビなどの問題が発生する可能性があります。
塗装不要に見えるレンガ調や石造調の窯業系サイディングボードであっても、定期的なクリア塗装が必要です。
クリア塗装は、耐候性が低いため、劣化の進み具合によっては有色の塗料での塗装が必要になる場合があります。
金属系サイディングボード
金属系サイディングボードは、アルミニウムやステンレス、ガルバリウム鋼板などの金属素材で作られています。
主な特徴は以下の通りです。
- 金属特有のクールな質感
- 経年劣化しにくい
- メンテナンスの手間が少ない
- 軽量カバー工法に対応している
- 豊富なデザイン
金属系サイディングボードは、スタイリッシュな外観を演出したい方におすすめです。
金属系サイディングボードの注意点
金属系サイディングボードは、サビや傷に弱いというデメリットがあります。
サビは、塗装が剥がれたり、海が近い場所で発生しやすくなります。
傷は、衝撃や摩擦によって発生します。
金属系サイディングボードを長持ちさせるためには、以下の注意点を守りましょう。
- 傷や塗装剥がれを見つけたら、すぐに補修する
- 海が近い場所では、サビ対策を施したものを選ぶ
- 金属製のものをサイディングに立てかけない
- 定期的に点検を行う
木質系サイディングボード
木質系サイディングボードは、天然の木を加工して作られた外壁材です。
木の温もりを感じられる自然な質感が魅力で、経年変化による味わいも楽しめます。
木質系サイディングボードの主な特徴は以下の通りです。
- 天然木の温もりを感じられる自然な質感
- 経年変化による味わい
- 環境に優しい建材
- 近年では、日本の気候・風土に合わせた防腐・防水処理が施された耐久性の高い製品が手に入りやすくなっている
木質系サイディングボードは、ナチュラルな外観を演出したい方におすすめです。
木質系サイディングボードの注意点
木質系サイディングボードは、天然素材であるため、他のサイディングボードと比べて以下の点に注意する必要があります。
- 汚れが付きやすい
- 耐火性がやや劣る
- メンテナンスが必要
- 維持費用が高額になる傾向がある
- 耐火地域や準耐火地域では、防火処理されていない木質系サイディングボードは使用できない
木質系サイディングボードを長持ちさせるためには、以下のメンテナンスを行いましょう。
- 定期的に清掃を行う
- 塗装を行う
- 傷や破損を見つけたらすぐに補修する
樹脂系サイディングボード
樹脂系サイディングボードは、ポリ塩化ビニル樹脂という合成樹脂の一種を素材として使用した外壁材です。
樹脂系サイディングボードの主な特徴は以下の通りです。
- 耐久性・耐冷害性・耐候性に優れている
- 軽量で運搬も容易
- 工事期間が短い
- 部分的な張り替えが可能
- 撥水性に優れている
樹脂系サイディングボードは、メンテナンスの手間が少ない外壁材です。
樹脂系サイディングボードの注意点
樹脂系サイディングボードは、市場での普及がまだ低く、取り扱っている業者や施工可能な業者が限られているという注意点があります。
適切な施工や維持管理のできる優良な業者を見つけることが重要です。
サイディングボードの選び方
外壁リフォームを検討されている方にとって、サイディングボード選びは悩ましいですよね。
豊富な種類から自分に合ったものを選ぶためには、重視するポイントを明確にすることが大切です。
そこで今回は、サイディングボードの選び方について、2つのポイントに絞って詳しく解説します。
1. 家の環境に適した素材を選ぶ
サイディングボードは、家の環境によって適した素材が異なります。
地域の気候や場所の特性をよく考えて、素材を選びましょう。
例えば、以下のようなポイントがあります。
- 海沿いや山間部など湿気の多い地域:耐湿性や防カビ性能の高いものを選ぶ
- 都市部など騒音が気になる地域:遮音性に優れたものを選ぶ
- 日当たりが良い地域:耐熱性や耐紫外線性の高いものを選ぶ
- 雪が多い地域:耐雪性の高いものを選ぶ
2. メンテナンスを考慮して選ぶ
サイディングボードは、長期間にわたって使用するため、メンテナンスが必須です。
塗装や補修が簡単な材質、あるいは長期間メンテナンスが不要なサイディングボードを選ぶと、長期的なコスト削減につながります。
具体的には、以下のようなポイントがあります。
- メンテナンス頻度が少ない素材を選ぶ
- セルフメンテナンスが容易な素材を選ぶ
- メーカーの保証が充実しているものを選ぶ
サイディングボードのメンテナンス時期
サイディングボードのメンテナンス時期は、種類や状態によって異なりますが、一般的には以下が目安となります。
- 施工から5~10年:シーリング補修
- 施工から10年:塗装メンテナンス
- 施工から20年:外壁材の張り替え・カバー工法
シーリング補修
サイディングボードの隙間を埋めるシーリングは、雨漏りや内部結露を防ぐために重要な役割を果たします。
施工から5年後くらいを目安に、ひび割れや縮みなどの劣化がないかチェックしましょう。
軽度な劣化であれば増し打ちで補修できますが、劣化が著しい場合は打ち替えが必要です。
塗装メンテナンス
サイディングボードの表面には、塗装が施されています。
塗装は、紫外線や風雨からサイディングボードを保護する役割を果たします。
外壁塗装で人気のあるシリコン塗料の場合、10年くらいで塗り替えが必要となります。
色褪せやチョーキングなどの劣化がないかチェックし、劣化が見られる場合は早めに塗り替えましょう。
外壁材の張り替え・カバー工法
メンテナンスを怠っていたり、地震や水害などの影響を受けた外壁は、施工から20年目くらいを目安に劣化をチェックしましょう。
特にひび割れや剥落がある場合は要注意です。
外壁材全体に劣化が見られる場合は、外壁材の張り替えか、上から新しい外壁材を被せる「カバー工法」によるメンテナンスがおすすめです。
このようなメンテナンスリフォームは高額な工事になりますので、少しでもサイディングボードの寿命を延ばせるよう、できるだけ定期的にチェック&メンテナンスをしておきましょう。
まとめ
サイディングボードは、外壁に張る板材で、家を雨風や紫外線から守る重要な役割を担っています。
種類や特徴、選び方、メンテナンスについて詳しく解説しましたが、いかがだったでしょうか?
サイディングボードは、素材やデザイン、機能など、様々な種類があります。
外壁リフォームを検討されている方は、ぜひこの記事を参考に、理想の外壁を実現してください。
サイディングボードは、住まいの印象を大きく左右する重要な要素です。
時間をかけて、じっくりと検討し、あなたにぴったりのサイディングボードを見つけてください。
株式会社YU-SHINは、塗装に関連した様々な事業を展開しております。
外壁・屋根塗装はもちろん、足場仮設や防水工事、補修工事など、戸建てからビル・マンションの大規模工事まで幅広く行っております。
どんな些細なことやお困り事でも当社のプロフェッショナルにお任せください。
ご相談はこちら