外壁塗装を完了した後に、まるで針で刺したような小さな穴が無数に現れた…。
そんな経験はありませんか? 実は、これは「ピンホール」と呼ばれる現象です。

一見、小さな穴に見えますが、実は外壁塗装の仕上がりに影響を与えるだけでなく、将来的に深刻な問題を引き起こす可能性も秘めています。

今回の記事では、ピンホールの正体から原因、そしてリスクや対処法まで、徹底的に解説します。

ピンホールとは?

ピンホールとは、塗膜の表面に直径1〜2mm程度の、気泡が潰れたような小さな穴です。

数個程度であれば問題ないという見方もありますが、密集していると外壁の美観を損ねるだけでなく、防水性や耐久性を低下させてしまう恐れがあります。

外壁塗装でピンホールが発生する原因は?

ピンホールは、様々な原因によって発生します。

気温が適切ではなかった

外壁塗装の際、気温が適切でないとピンホールが発生しやすくなります。
特に夏の暑い日や冬の寒い日は注意が必要です。

気温が高すぎると表面だけが先に乾燥することで気泡が生じ、気温が低すぎると塗料が乾燥しにくくなり、ピンホールの原因となります。

塗料の薄めすぎ

外壁塗装に使用する多くの塗料は、水やシンナーで薄めて使用します。
これは塗料メーカーが意図したものであり、品質の低下を心配する必要はありません。

しかし、塗料を規定よりも薄めて使用すると、塗料の粘度や成分が不足し、ピンホールの原因となります。

逆に、規定よりも濃く使用する場合も、塗膜が厚くなりすぎたり、乾燥しにくくなり、ピンホールの原因となります。

塗装する前から穴があった

下地処理が不十分で、塗装する前から穴が開いている場合、その上から塗料を塗ると、その穴から空気が抜けてピンホールが発生します。

塗装の厚みが厚すぎた

塗装業者による技術不足が原因で、塗料を必要以上に厚く塗りすぎる場合があります。
塗膜には、美観と耐久性を両立するために最適な厚みがあります。

厚すぎても薄すぎても、品質が低下し、ピンホールが発生する可能性が高くなります。
特に、下塗りや中塗りの段階で厚塗りすると、塗料が内部までなかなか乾燥しません。

乾燥が不十分な状態で上塗りを行うと、塗膜間の密着が悪くなり、ピンホールや塗膜のひび割れなどの問題が発生する原因となります。

塗料が乾燥する前に重ね塗りをした

ピンホール発生の原因として最も多いのが、重ね塗りにおける乾燥不足です。
外壁塗装は、「下塗り・中塗り・上塗り」の3回重ね塗りを行うのが一般的です。

重ね塗りを行う際には、すでに塗布された塗料が完全に乾燥していることが必須です。
もし乾燥が不十分な状態で重ね塗りをしてしまうと、内側の塗料に含まれる水分が乾燥する過程で、外側の塗膜に穴が開いてしまいます。

これが、塗料が乾燥する前に重ね塗りをした際のピンホール発生のメカニズムです。

塗装部分の汚れ

塗装前に汚れや油分が残っていると、塗料が接着しにくくなり、ピンホールが発生しやすくなります。

道具や塗装の腕が悪い

塗装に使用する刷毛、ローラー、スプレーガンなどの道具は、塗料の粘度に合ったものを選ぶ必要があります。

使用する道具が古くなっていたり、状態が悪かったりすると、塗料の仕上がりに影響が出ます。
また、粘度と道具が合っていないと、塗料に空気が混入しやすくなり、ピンホールの原因となります。

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ピンホールを放置するとどうなる?

せっかく綺麗に塗り替えた外壁に、小さな穴が無数に開いているのを見つけたら、誰しもがっかりしてしまうでしょう。
ピンホールは一見すると小さな穴なので見過ごしがちですが、放置すると以下のような深刻な被害を引き起こす可能性があります。

防水機能の低下

ピンホールから雨水が外壁下地に浸入すると、外壁材や住宅の柱などが傷つく恐れがあります。
また、湿気がたまり、シロアリの原因にもなります。

塗膜の劣化

ピンホールは、ほとんどの原因が外壁塗装の施工不良です。
塗料の本来の耐用年数よりも早く塗膜が劣化する心配があります。

ピンホールを見つけた時の対処法

外壁塗装の後にピンホールを見つけてしまった場合、程度の大小にかかわらず、以下の対処法を検討しましょう。

施工業者に連絡

外壁塗装は、多くの場合、業者に依頼して施工してもらいます。
ピンホールを見つけたら、まずは施工業者に連絡しましょう。
自分で補修すると保証が適用されない可能性があるため、専門家に相談することが重要です。

保証書の確認

契約時に受け取った保証書を確認してください。
保証内容に基づいて適切な対応を受ける権利を主張しやすくなります。

外壁塗装のピンホールは、塗装終了後1週間から10日以内に発生することが一般的です。
この時点でピンホールがある場合は、施工不良が疑われます。
早めの対処で外壁の美観と耐久性を保ちましょう。

ピンホールはDIYで直せる?

外壁塗装のピンホールを発見した時、DIYでの補修を検討する方もいるかもしれません。
しかし、外壁塗装はデリケートな作業であり、正しい知識と技術なしに施工を行うと、さまざまなリスクがあります。

  • 再発の可能性:不適切な補修は、新たなピンホール発生や塗膜剥がれの原因となる可能性があります。
  • 美観の低下:仕上がりが悪くなれば、せっかくの塗り替えが台無しです。
  • 機能低下:防水性や耐久性が損なわれ、外壁本来の機能が低下します。
  • 費用増加:失敗による再施工は、余計な費用がかかってしまいます。

外壁塗装は道具や塗料の選定、気候条件の判断など専門的な知識と技術が必要です。
単に上から塗料を塗るだけでは根本的な解決にはなりません。

施工業者の対応が不十分な場合は、別の外壁塗装業者に補修を依頼することを検討してください。
ピンホールを放置するリスクを考慮すると、適切な補修を行うことが大切です。

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まとめ

外壁塗装のピンホールは、小さな穴に見えて、防水性低下や腐食など、深刻な被害を引き起こす可能性があります。
放置せず、早期発見・早期対処が重要です。

この記事を参考に、あなたの家の外壁の状態をチェックしてみましょう。
ピンホールが見つかれば、早めに業者に相談することをおすすめします。

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