新築の輝きを失った外壁は、マイホームの印象を大きく損なってしまうだけでなく、雨漏りなどの深刻な問題を引き起こす可能性も秘めています。そこで多くの人が検討するのが、外壁塗装です。

しかし、外壁塗装は高額な工事であり、「せっかくお金をかけるなら、保証もしっかりしておきたい!」 と考える方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、外壁塗装の保証について詳しく解説していきます。

外壁塗装の保証制度の種類

外壁塗装には、大きく分けて3種類の保証制度があります。それぞれの特徴を解説します。

1. 製品保証

製品保証とは、塗料などの製品自体に対する保証です。
塗料の品質が低下したり、塗料製品に欠陥(瑕疵)があった場合に、塗料代金を上限として保証してくれる制度です。
製品そのものに対する保証であり、施工内容に対する保証ではありません。

製品保証の対象となるもの

  • 塗料の品質低下
  • 塗料製品の欠陥(色褪せ、変色、剥がれなど)

製品保証の対象とならないもの

  • 施工不良による劣化
  • 自然災害による劣化
  • 経年劣化

2. 施工保証

施工保証とは、塗装工事の内容に対する保証です。
適切な品質の塗料を使用していても、施工が不十分で劣化が発生した場合や、施工に欠陥(瑕疵)があった場合に適用される保証制度です。
施工業者によって保証内容や期間が異なるため、契約前に内容をよく確認する必要があります。

施工保証の対象となるもの

  • 施工不良による劣化
  • 塗装の剥がれ、ひび割れ、色褪せ
  • シーリングの劣化

施工保証の対象とならないもの

  • 自然災害による劣化
  • 経年劣化
  • 製品保証の対象となる劣化

3. メーカー保証

メーカー保証とは、塗料メーカーが提供する保証制度です。
塗料に対する保証や施工品質に対する保証を行っているところもありますが、多くの場合、製品保証のみを提供しています。

メーカー保証の対象となるもの

  • 塗料の品質低下
  • 塗料製品の欠陥(色褪せ、変色、剥がれなど)

メーカー保証の対象とならないもの

  • 施工不良による劣化
  • 自然災害による劣化
  • 経年劣化
  • 施工保証の対象となる劣化

外壁塗装におけるメーカー保証の現状と課題

外壁塗装において、塗料メーカーによる保証が一般的ではないのはご存知でしょうか?
その背景には、いくつかの課題が存在します。

1. 施工品質の管理難

塗料は、職人によって現場で施工されます。
しかし、塗料メーカーは施工現場を直接管理することができず、職人が塗料を正しく使用しているかどうかを検証することが困難です。

さらに、職人の技術によって品質に差が生じる場合もあり、塗料に不具合が発生した場合、原因が塗料自体なのか、施工技術なのかを判断することが難しいのです。

2. 責任の所在の不明確さ

上記の通り、塗料に問題があった場合、原因が塗料メーカーにあるのか、施工業者にあるのかを明確に区別することができません。
責任の所在が不明確になることを懸念し、多くのメーカーは保証制度を設けていないのが現状です。

3. 保証対象範囲の限定

仮にメーカー保証が提供される場合でも、保証対象となるのは塗料自体のみであり、施工内容には適用されないケースがほとんどです。
塗膜の剥がれや色褪せなどの劣化は、施工方法や外壁の状態によっても影響を受けるため、保証対象から除外されているのです。

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外壁塗装の保証対象となる主な劣化症状

外壁塗装の保証は、主に以下の劣化症状を対象としています。

1. 色褪せ

塗装直後よりも外壁の色が褪せている場合は、保証対象となる可能性があります。
色褪せを放置すると、塗膜の剥がれや劣化に繋がり、早急な塗り替えが必要となります。

2. チョーキング現象

外壁表面に白い粉状のものが付着するチョーキング現象は、塗膜劣化のサインです。
経年劣化による自然な現象ですが、施工不良があると発生が早まることがあります。
施工不良が原因の場合は、保証の対象になる場合があります。

3. ひび割れ

外壁や屋根、シーリング部分にひび割れが発生した場合も、保証対象となる可能性があります。
経年劣化によるひび割れもありますが、施工不良によって発生する場合もあります。

数ヶ月でひび割れが発生した場合は、施工不良の可能性が高いため、保証を受けられる可能性が高くなります。
ただし、下塗り材と上塗り材の塗装間隔が原因でひび割れが発生した場合は、施工不良とは判断しにくく、保証対象外となるケースもあります。

4. 塗膜剥がれ

塗装後3年以内に塗膜が剥がれた場合は施工不良が考えられ、保証対象になる可能性があります。
しかし、10年以上経過してからの剥がれは経年劣化の可能性が高く、保証対象外となる場合が多いです。
塗料の耐用年数は一般的に10年前後と言われているため、経過年数も考慮されます。

外壁塗装の保証における免責事項

外壁塗装の保証には、保証対象外となる免責事項が定められています。
契約前に免責事項をしっかりと確認しておくことは、トラブル防止やリスク対策に非常に重要です。

主な免責事項

  • 火災や風水害などの自然災害による損害
  • 故意または過失による損害
  • 契約内容に記載されていない部位の損害
  • 経年劣化による損害
  • 保証期間外の損害
  • 施工業者以外による補修

免責事項の具体例と対策

免責事項の具体的な対策

火災や風水害などの自然災害

突発的な自然災害による被害は、保証対象外となります。
火災保険への加入を検討し、万が一の備えをしておきましょう。

故意または過失による損害

故意や過失によって生じた損害は、保証対象外となります。
日常的なメンテナンスを怠らないようにしましょう。

契約内容に記載されていない部位の損害

保証書に記載されていない部位の損害は、対象外となります。
契約内容をよく確認し、不明点は業者に確認しましょう。

経年劣化による損害

塗料や建材の経年劣化による損害は、原則として保証対象外となります。
定期的なメンテナンスで劣化を抑制しましょう。

保証期間外の損害

保証期間を過ぎた後の損害は、対象外となります。
保証期間を把握し、期限内に不具合を発見した場合は速やかに業者に連絡しましょう。

施工業者以外による補修

保証対象となるのは、施工業者による補修のみです。
自分で補修したり、他の業者に依頼したりすると、保証対象外となる可能性があります。

外壁塗装の保証を賢く利用するための5つの注意点

外壁塗装の保証は、いざという時に役立つ便利な制度ですが、契約前にしっかりと理解しておくことが重要です。
ここでは、保証を最大限に活かすために知っておきたい5つの注意点をご紹介します。

1. 経験豊富な塗装業者を選ぶ

外壁塗装は、10年以上の寿命を持つ高価な工事です。
そのため、実績と信頼のある塗装業者を選ぶことが重要です。
最低でも10年以上営業している業者を選び、過去の施工事例や顧客満足度などを確認しましょう。

2. 充実したアフターフォローを確認する

塗装後の定期点検やメンテナンスは、外壁の美観と耐久性を維持するために欠かせません。
無料点検制度や、施工後3回~5回程度定期点検を行う業者を選びましょう。
アフターフォローの内容だけでなく、担当者の対応なども確認しておくと安心です。

3. 瑕疵(かし)保険に加入する

瑕疵保険とは、施工後に欠陥が見つかった場合に補償してくれる保険です。
加入には費用がかかりますが、悪徳業者を回避できる、第三者による検査を受けられるなどのメリットがあります。特に、高額な外壁塗装工事では、加入を強くおすすめします。

4. 施工中の写真は必ず残しておく

塗装中や塗装直後の写真は、施工内容の記録としてだけでなく、トラブル発生時の証拠としても役立ちます。
業者によっては工程写真を提供してくれる場合もありますが、念のため自分で撮影しておきましょう。

5. 保証内容をしっかりと確認する

保証書には、保証期間、対象範囲、免責事項などが記載されています。
契約前に内容をよく確認し、不明点は必ず業者に質問しましょう。
保証内容に誤解があると、いざという時に思わぬトラブルに繋がる可能性があります。

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まとめ

外壁塗装の保証は、いざという時に役立つ便利な制度ですが、内容を理解していないと、いざという時に思わぬトラブルに繋がる可能性があります。

この記事では、外壁塗装の保証制度の種類、メーカー保証の現状と課題、保証対象となる劣化症状、免責事項、賢く利用するための注意点などについて解説しました。

外壁塗装は高額な工事であるため、保証内容をしっかりと確認し、自分に合った保証制度を選ぶことが重要です。

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