「そろそろ外壁塗装の時期だけど、どんな色にしようかな…」「せっかく塗り替えるなら、おしゃれで、ちょっと個性的な色にしてみたい！」そんな風にお考えではありませんか？

最近、外壁の色として注目を集めているのが、絶妙な色合いが魅力の「ブルーグレー」です。洗練された印象を与えつつ、どこか落ち着きも感じさせるこの色は、かっこいいモダンなスタイルから、温かみのある北欧風、そして人気のツートンカラーまで、様々なデザインに対応できる万能さが人気の秘密。

でも、「ブルーグレーって具体的にどんな色？」「うちの家に合うかな？」「色の組み合わせは？」「失敗しないか心配…」といった疑問や不安も多いのではないでしょうか。

この記事では、そんなあなたの悩みを解決するために、ブルーグレーの基本的な知識から、たくさんの施工事例、おしゃれな配色のコツ、メリット・デメリット、そして色選びで後悔しないための注意点まで徹底解説します！

1. ブルーグレーってどんな色？多様な色味と与える印象

ブルーグレーと一言で言っても、その色合いは実に様々で、選ぶ色調によってお家の印象も大きく変わります。ここではまず、ブルーグレーが持つ色の幅広さと、それがどんな雰囲気をもたらすのかを見ていきましょう。

1-1. ブルーグレーの色見本帖

ブルーグレーは、その名の通り「青」と「灰色」が混ざり合った色ですが、その配合バランスによって無限のバリエーションが生まれます。例えば、青みが強ければ爽やかでクールな印象に、グレーが強ければより落ち着いたシックな雰囲気になります。

また、明るさによっても印象はガラリと変わり、明るいブルーグレーは軽やかで優しい雰囲気を、暗いブルーグレーは重厚感があり、かっこいい印象を与えます。さらに、少し緑がかった「くすみブルー」のような色合いもブルーグレーの仲間として人気があります。

色見本を選ぶ際には、単に「ブルーグレー」という名前だけでなく、実際の色のサンプルを見て、ご自身のイメージに近い色調を探すことが大切です。必ず大きな色見本（塗り板）で確認し、太陽光の下での見え方を確かめるようにしましょう。

1-2. ブルーグレーが作り出す雰囲気・印象

ブルーグレーの外壁は、見る人に様々な印象を与えます。まず挙げられるのは、「おしゃれで洗練された印象」です。ありきたりな色ではないため、個性を演出しつつも派手すぎず、都会的でモダンな雰囲気を醸し出します。

特に、無機質な素材や直線的なデザインの住宅とは相性抜群で、クールでかっこいい外観を求める方にはぴったりです。一方で、グレーがかった落ち着いた色調を選べば、上品で穏やかな印象も与えられます。木目調の素材と組み合わせることで、人気の北欧風の住宅にもよく馴染み、温かみのある優しい雰囲気をプラスすることも可能です。

このように、ブルーグレーは色の選び方や組み合わせる素材によって、クールにもナチュラルにもなれるのが大きな魅力と言えるでしょう。「ご近所とはちょっと違う、でも悪目立ちしないおしゃれな家にしたい」そんなご要望に応えてくれる色なのです。

ただし、選ぶ色によっては「少し冷たい印象に見えるかも」「個性的すぎて周囲から浮かないか心配」といった懸念も出てくるかもしれません。そのため、周囲の景観との調和や、ご自身の理想のイメージをしっかり持つことが重要になります。

2.【施工事例集】真似したい！おしゃれなブルーグレー外壁デザイン

ブルーグレーの魅力が分かったところで、次は実際の施工事例を見ていきましょう。「理屈はわかったけど、実際にどんな感じになるの？」という疑問にお答えします。ここでは、様々なスタイルの住宅にブルーグレーを採用した事例をご紹介します。写真を見ながら、ご自宅の外壁をイメージしてみてください。

2-1. クールでかっこいい！モダン・シンプルなブルーグレー事例

モダンでシンプルなデザインの住宅に、ブルーグレーはまさに最適な選択肢の一つです。直線的なフォルムや無駄のないデザインを引き立て、洗練された都会的な雰囲気を演出してくれます。特に、濃いめのブルーグレーや、グレーに近いスチールグレーのような色味を選ぶと、建物全体が引き締まり、非常にかっこいい印象になります。

例えば、片流れ屋根のシャープなデザインの家に、チャコールグレーに近いブルーグレーを全面に塗装した事例。窓サッシや玄関ドアをブラックで統一することで、より一層クールでミニマルな雰囲気が際立ちます。まるでデザイナーズハウスのような、スタイリッシュな外観が実現できるでしょう。

2-2. 温かみのある北欧風ブルーグレー事例

北欧風のデザインといえば、シンプルでナチュラル、そしてどこか温かみのある雰囲気が特徴です。ブルーグレーは、そんな北欧スタイルの住宅にも驚くほどよくマッチします。特に、少しくすんだ色合いのブルーグレーや、緑がかったブルーグレーは、北欧デザインが持つ優しい雰囲気と相性が抜群です。

例えば、三角屋根が特徴的な可愛らしい北欧風の家に、やや明るめのスモーキーなブルーグレーを塗装した事例。これに、木製の玄関ドアや白い窓枠を組み合わせることで、ブルーグレーのクールさが和らぎ、ナチュラルで温かみのある、まさに理想的な北欧スタイルが完成します。木材のブラウンとブルーグレーの組み合わせは、お互いの色を引き立て合い、非常におしゃれなコントラストを生み出します。

また、北欧デザインでは、自然素材感を大切にする傾向があります。そのため、外壁材に木目調のサイディングなどを一部取り入れ、他の部分をブルーグレーにする、といった組み合わせも人気です。

この場合、ブルーグレーの色味は、木の色とのバランスを考えて選ぶことが大切です。明るすぎるブルーグレーだと少し浮いてしまう可能性があるので、やや彩度を抑えた、落ち着いたトーンを選ぶのがおすすめです。北欧風を目指すなら、「シンプルさ」「自然素材感」「温かみのある色使い」を意識してブルーグレーを選んでみましょう。

2-3. その他のスタイル事例（和モダン、洋風など）

ブルーグレーの魅力は、モダンや北欧風だけでなく、様々なスタイルの住宅に柔軟に対応できる点にもあります。例えば、和モダンスタイルの住宅にも、ブルーグレーは意外なほどよく馴染みます。濃いめのブルーグレーをベースに、格子や軒天（軒下の天井部分）などに木目調を取り入れると、和の落ち着きとモダンな洗練さが融合した、粋でかっこいい外観になります。ある和モダン事例では、墨色に近いブルーグレーの外壁に、縦格子のスクリーンと軒天に濃いブラウンの木目を使用し、非常に趣のある雰囲気を醸し出していました。

また、伝統的な洋風住宅にも、ブルーグレーは上品なアクセントを加えることができます。例えば、淡いブルーグレーのラップサイディング（横張りの板）に、白い上げ下げ窓や装飾的なポーチ柱を組み合わせれば、アメリカンカントリー風のおしゃれな雰囲気に。

屋根の色や窓枠の色、玄関ドアのデザインなどを工夫することで、様々なテイストにブルーグレーを活かすことが可能です。固定観念にとらわれず、事例写真を参考にしながら、あなたの家のスタイルにブルーグレーを取り入れる可能性を探ってみてください。

3. 配色で差をつける！ブルーグレーと相性の良い色と組み合わせ

ブルーグレー単色でも十分おしゃれですが、他の色と組み合わせることで、さらに魅力的な外観を作り出すことができます。特にツートンカラーにする場合や、屋根、サッシ、玄関ドアといった付帯部分の色を選ぶ際には、配色が非常に重要になります。「どんな色を組み合わせればいいの？」「全体のバランスはどう考えればいい？」そんな疑問にお答えします。ここでは、ブルーグレーと相性の良い色や、おしゃれに見える組み合わせのパターン、そして付帯部分の色選びのポイントを詳しく解説します。

3-1. ブルーグレーが主役！おしゃれなツートン配色パターン

ブルーグレーを外壁のメインカラーに決めたら、次は「どんな色と組み合わせるか」を考えましょう。ツートンカラーは、色の組み合わせ方や塗り分ける面積の比率、塗り分けのデザインによって、家の印象を大きく左右します。ここでは、ブルーグレーを主役にした、おしゃれで失敗しにくい人気の配色パターンをいくつかご紹介します。それぞれの組み合わせが持つ雰囲気や特徴を知り、あなたの理想のイメージに合うものを見つけてください。

ブルーグレー × ホワイト：清潔感と明るさ

ブルーグレーとホワイトの組み合わせは、最も定番で失敗しにくいと言える配色パターンです。ホワイトが持つ清潔感と明るさが、ブルーグレーの持つ洗練された雰囲気をより一層引き立て、爽やかで軽やかな印象を与えます。

例えば、1階部分を落ち着いたブルーグレー、2階部分をホワイトにする水平方向のツートンは、安定感があり、多くの住宅スタイルにマッチします。逆に、ベースをホワイトにして、バルコニーや一部の壁面だけをアクセントとしてブルーグレーにするデザインも、すっきりとまとまり、おしゃれです。

この組み合わせは、特に北欧風やシンプルモダンなスタイルを目指す場合におすすめです。注意点としては、ホワイトは汚れが目立ちやすいという側面があるため、防汚性の高い塗料を選ぶ、あるいは雨だれが付きにくい軒（のき）の下などに配置するといった工夫をすると良いでしょう。

ブルーグレー × ブラック/ダークグレー：引き締まった かっこいい 印象

よりクールでモダン、そして重厚感のあるかっこいい外観を目指すなら、ブルーグレーとブラック、またはダークグレーの組み合わせがおすすめです。ブラックやダークグレーが全体を引き締め、ブルーグレーの持つ洗練された雰囲気を強調します。

例えば、建物のベースをブルーグレーにし、一部の壁面や柱、付帯部（雨樋など）にブラックを取り入れると、メリハリの効いたシャープな印象になります。また、濃いブルーグレーとチャコールグレーのようなダークグレーを組み合わせるツートンも、落ち着きがありながらも非常にスタイリッシュでかっこいい雰囲気を演出できます。

この配色は、「都会的で、他とは違う個性的な家にしたい」という方に適していますが、暗い色同士の組み合わせは、場合によっては重たい印象になりすぎる可能性もあるため、色の面積比率や明るさのバランスを慎重に検討する必要があります。

ブルーグレー × 木目調： 北欧 テイストやモダンにも

近年、非常に人気が高まっているのが、ブルーグレーと木目調素材の組み合わせです。本物の木材を使う場合もあれば、木目柄のサイディングやタイルなどを使う場合もありますが、いずれもブルーグレーとの相性は抜群です。

ブルーグレーの持つ無機質なクールさと、木目調の持つ有機的な温かみが絶妙に組み合わさり、洗練されていながらもどこかホッとするような、居心地の良い雰囲気を醸し出します。特に、北欧テイストを目指すなら、この組み合わせは鉄板と言えるでしょう。

例えば、外壁の大部分をマットな質感のブルーグレーで塗装し、玄関ドアや軒天（のきてん）、あるいはアクセントウォールとして一部に明るい色の木目調サイディングを取り入れるデザイン。これにより、シンプルながらも表情豊かな、温かみのある北欧スタイルが完成します。

また、モダンなデザインにおいても、木目調をアクセントとして加えることで、無機質になりすぎず、程よい抜け感と高級感をプラスすることができます。使用する木目調の色味（明るい色か暗い色か）や木目のデザインによっても印象が変わるため、ブルーグレーの色味とのバランスを見ながら選ぶことが大切です。

3-2. 屋根・サッシ・玄関ドアの色で印象が変わる！

外壁の色だけでなく、屋根、窓サッシ、玄関ドア、雨樋（あまどい）、破風板（はふいた）といった付帯部分の色選びも、家全体の印象を決定づける重要な要素です。せっかくおしゃれなブルーグレーを選んでも、付帯部分の色とのバランスが悪いと、ちぐはぐな印象になってしまうことも。

逆に、付帯部分の色を上手に選べば、ブルーグレーの外壁をより一層引き立て、全体の完成度を高めることができます。「どんな色を選べばブルーグレーの外壁に合うの？」という疑問に答えるために、各パーツごとにおすすめの色と、それが与える印象を比較してみましょう。

【ブルーグレー外壁と付帯部分の色の組み合わせ例】

付帯部分	おすすめの色	印象・スタイル例	注意点・ポイント
屋根	ブラック、ダークグレー	全体を引き締め、かっこいいモダンな印象。多くのブルーグレーに合う。	夏場は熱を吸収しやすい。
	ブラウン系	温かみ、ナチュラル感。北欧風や優しい雰囲気に。	ブルーグレーの色味とのトーンを合わせると◎。
	グリーン系	個性的、洋風な雰囲気。	ブルーグレーとの相性を選ぶ。彩度を抑えた色が合わせやすい。
サッシ	ホワイト	明るく清潔感。北欧風、洋風、シンプルモダンに。	汚れが目立ちやすい場合がある。
	ブラック、ダークグレー	シャープでかっこいいアクセント。モダン、スタイリッシュな印象。	重くなりすぎないよう、サッシの太さや窓の大きさを考慮。
	シルバー、ステンカラー	クールで都会的。モダン、シンプルなスタイルに。	ブルーグレーの色味によっては、少し冷たい印象になることも。
	ブラウン系	落ち着き、ナチュラル感。木目調との相性も良い。	サッシの色でブラウン系は種類が限られる場合がある。
玄関ドア	木目調	温かみ、ナチュラル感。北欧風、和モダン、様々なスタイルに合う万能選手。	木目調の色味（明るい/暗い）で印象が変わる。外壁とのバランスを見る。
	ホワイト	明るく爽やか。清潔感。	汚れが目立ちやすい。アクセントとしては少し弱い場合も。
	ブラック、ダークグレー	重厚感、かっこいいモダンな印象。	暗い色のドアは、玄関周りが暗くならないよう照明などで工夫を。
	ブルーグレー（同系色）	外壁と統一感があり、すっきりとした印象。	のっぺりしないよう、ドアのデザインや質感で変化をつける。
	アクセントカラー（例:赤、黄）	個性的でおしゃれなアクセント。	全体のバランスを慎重に検討する必要がある。上級者向け。
雨樋・破風板など	外壁に合わせる	目立たせず、すっきりとした印象。	最も無難な選択肢。
	サッシに合わせる	全体の統一感を出す。	サッシの色が白や黒など、はっきりした色の場合に効果的。
	屋根に合わせる	屋根との一体感を出す。	屋根の色が濃い場合、全体が引き締まる。
	アクセントカラー	デザインのアクセントとして。	悪目立ちしないよう、色や面積を慎重に選ぶ。

このように、付帯部分の色選びには多くの選択肢があります。重要なのは、家全体のスタイルや目指す雰囲気に合わせて、統一感のある配色を心がけることです。「この部分はこの色！」と個別に決めるのではなく、外壁のブルーグレーを中心に、屋根、サッシ、ドアなどの色をトータルでコーディネートする視点が大切です。カラーシミュレーションソフトを使ってみたり、塗装業者に相談してアドバイスをもらったりするのも良い方法です。

4. メリット・デメリットを知って後悔しない選択を

おしゃれで人気のブルーグレーですが、実際に外壁に採用するとなると、「本当に選んで大丈夫かな？」「後で後悔しないかな？」と不安に思う方もいらっしゃるでしょう。どんな色にもメリットとデメリットがあるものです。ここでは、ブルーグレー外壁のメリットとデメリット、そしてデメリットへの対策について詳しく解説します。

4-1. ブルーグレー外壁のメリット

ブルーグレーが多くの人に選ばれるのには、やはりそれだけの理由があります。デザイン性の高さはもちろん、実用的なメリットも兼ね備えているのがブルーグレーの魅力です。まず、最大のメリットは、そのデザイン性の高さでしょう。ブルーグレーは、上品で洗練された印象を与え、ありきたりではない、おしゃれでかっこいい外観を実現してくれます。定番色とは一味違う、個性的でありながらも上品な雰囲気は、ブルーグレーならではの魅力と言えるでしょう。特に、かっこいいモダンな家や、温かみのある北欧風の家を目指す方にとっては、理想のイメージを実現しやすい色です。

次に、汚れが目立ちにくいという実用的なメリットも挙げられます。外壁の汚れとして多いのは、砂埃や土埃、排気ガスなどによる中間色の汚れです。ブルーグレーは、白や黒といった極端な色に比べて、こうした中間色の汚れが比較的目立ちにくいという特徴があります。もちろん、全く汚れないわけではありませんし、選ぶ色味（明るさ）にもよりますが、真っ白な外壁のように常に汚れを気にするストレスは軽減されるでしょう。これは、メンテナンスの手間や費用を少しでも抑えたいと考えている方にとっては、大きな利点と言えます。

さらに、ブルーグレーは周囲の景観に馴染みやすいというメリットもあります。空や緑といった自然の色と調和しやすく、日本の街並みにも比較的溶け込みやすい色合いです。奇抜すぎず、かといって地味すぎないため、ご近所との調和を保ちながら、さりげなくセンスの良さをアピールできます。

特に、少しグレーがかった落ち着いたブルーグレーは、主張しすぎず、上品な存在感を放ちます。これらのメリットを総合すると、ブルーグレーは「おしゃれ」「汚れが目立ちにくい」「景観に馴染む」という、外壁の色選びにおいて多くの人が求める要素を満たしてくれる、非常にバランスの取れた色であると言えるでしょう。

4-2. ブルーグレー外壁のデメリットと対策

魅力的なブルーグレーですが、いくつか注意しておきたいデメリットもあります。これらを事前に理解し、対策を講じることで、「こんなはずじゃなかった…」という後悔を防ぐことができます。まず、デメリットとして挙げられるのが、色あせ（退色）の可能性です。特に、青系の顔料は紫外線に弱い性質を持つものがあり、塗料の種類や品質によっては、他の色に比べて色あせが早く進む可能性があります。

対策としては、耐候性の高い塗料を選ぶことが重要です。例えば、フッ素塗料や無機塗料といったグレードの高い塗料は、紫外線に強く、長期間にわたって美しい色合いを保つことができます。初期費用は高くなりますが、塗り替えサイクルを延ばせることを考えると、長期的なコストパフォーマンスは高くなる場合があります。

次に、選ぶ色味によっては、家全体が暗い印象や冷たい印象になってしまう可能性がある点も注意が必要です。特に、日当たりの悪い立地や、北向きの壁面に濃いブルーグレーを使うと、重く、寒々しい雰囲気に見えてしまうことがあります。

対策としては、色選びの際に、明るさ（明度）を意識することです。少し明るめのブルーグレーを選んだり、白やベージュといった明るい色とのツートンカラーにしたりすることで、暗い印象を和らげることができます。また、玄関ドアや窓枠に木目調などの温かみのある素材を取り入れるのも効果的です。

さらに、周囲の家との色のバランスも考慮する必要があります。ブルーグレー自体は景観に馴染みやすい色ですが、あまりにも周囲の家とかけ離れた色味（例えば、非常に鮮やかなブルーグレーなど）を選ぶと、悪目立ちしてしまう可能性があります。

対策としては、実際に塗装する前に、周辺の街並みを観察し、どのような色が使われているかを確認することです。完全に合わせる必要はありませんが、ある程度調和を意識することで、地域の中で浮いてしまうのを避けることができます。

最後に、「思っていた色と違った」というイメージ違いも、ブルーグレーに限らず色選びでよくある失敗です。これについては、次のセクションで詳しく解説する「色選びのコツ」を実践することが最も有効な対策となります。

5. 失敗しない！ブルーグレーの色選びのコツと注意点

「よし、ブルーグレーに決めた！でも、たくさんある色の中からどうやって選べばいいの？」「カタログの色見本だけで決めて大丈夫？」色選びは外壁塗装で最も楽しく、そして最も悩む工程かもしれません。せっかく選んだブルーグレーで後悔しないために、絶対に押さえておきたい色選びのコツと注意点を具体的にお伝えします。

5-1. 注意点1：面積効果を理解する

色選びで最も注意したいのが、「面積効果」です。これは、同じ色でも、見る面積の大きさによって明るさや鮮やかさの印象が変わるという現象のこと。具体的には、面積が小さいと色は暗く見え、面積が大きいと色は明るく鮮やかに見える傾向があります。

つまり、カタログや小さな色見本で「ちょうどいいな」と思ったブルーグレーを、そのまま家全体に塗装すると、思ったよりも明るく、鮮やかに感じてしまう可能性があるのです。「もう少し落ち着いた色にしたかったのに、なんだか派手に見える…」という失敗は、この面積効果の理解不足が原因であることが多いです。

対策としては、色見本を選ぶ際に、自分が理想とするイメージよりも「ワントーン暗め」または「少しだけ彩度を抑えた色」を選ぶことを意識すると良いでしょう。例えば、カタログで見て「これだ！」と思った色の、一段階暗い色や、少しグレーがかった色を候補に入れてみるのです。

もちろん、好みにもよりますが、特に明るいブルーグレーや鮮やかなブルーグレーを検討している場合は、面積効果によって想像以上に明るく見える可能性を考慮しておくことが重要です。この面積効果を頭に入れておくだけでも、色選びの精度は格段に上がります。「小さい見本より、実際に塗ると明るく見える」ということを覚えておきましょう。

5-2. 注意点2：必ずA4サイズ以上の塗り板で確認

カタログの小さな色見本や、パソコンの画面上で色を見るだけでは、実際の壁に塗られた際の正確な色味や質感を把握することは困難です。光の当たり具合や見る角度によっても色の印象は変わりますし、印刷やモニターの色再現には限界があるためです。

そこで、絶対に欠かせないのが、A4サイズ以上の大きな「塗り板（ぬりいた）」または「見本板」で色を確認することです。これは、実際の外壁材に近い板に、検討している塗料を塗ってもらったものです。多くの塗装業者では、契約前や色決めの段階で、この塗り板を用意してくれます（有料の場合もあります）。

このA4サイズ以上の塗り板を使うことで、より実際に近い面積で色味を確認でき、前述した面積効果によるイメージのズレを最小限に抑えることができます。確認する際は、室内だけでなく、必ず屋外の太陽光の下で確認しましょう。晴れた日、曇りの日、朝、昼、夕方など、様々な時間帯や天候条件で見てみるのが理想です。太陽光の種類（直射日光か、日陰か）によっても、色の見え方は大きく異なります。

また、実際に塗装する壁面の近くに塗り板を当てて、既存の壁の色や、サッシ、玄関ドアの色との相性も確認すると、より具体的なイメージが掴めます。面倒くさがらずに、このひと手間をかけることが、後悔しない色選びの最大の秘訣と言っても過言ではありません。

5-3. 注意点3：ツヤの有無で印象が変わる

外壁塗料には、「ツヤ（艶）」の度合いを選ぶことができるのをご存知でしょうか？一般的に、「ツヤあり」「7分ツヤ」「5分ツヤ（半ツヤ）」「3分ツヤ」「ツヤ消し（マット）」といった段階があります。そして、このツヤの有無や度合いによっても、ブルーグレーの見え方や印象は大きく変わるのです。

ツヤありの塗料は、光沢があり、色が鮮やかに見えやすいという特徴があります。表面がツルツルしているため、汚れが付着しにくく、落としやすいというメリットもあります。ただし、光を反射するため、ピカピカとした見た目が好みでない方や、落ち着いた雰囲気を重視したい場合には、少し派手に感じられるかもしれません。

一方、ツヤ消し（マット）の塗料は、光沢がなく、非常に落ち着いた、しっとりとした上品な印象を与えます。ブルーグレーの持つ洗練された雰囲気を最大限に引き出したい場合や、かっこいいモダンなデザイン、北欧風のナチュラルなテイストにもよく合います。ただし、ツヤありに比べると、表面に微細な凹凸があるため、汚れが付着しやすい、あるいは汚れが落ちにくいというデメリットが一般的に言われています（最近ではツヤ消しでも防汚性の高い塗料も開発されています）。

その中間にあたる3分ツヤや5分ツヤ（半ツヤ）は、ツヤありとツヤ消しの良いところを合わせたような選択肢で、適度な光沢感を持ちながらも、落ち着いた雰囲気を保つことができます。どの程度のツヤ感が好みか、また、デザイン性とメンテナンス性のどちらを重視するかによって、最適なツヤの度合いは異なります。塗り板を確認する際には、ツヤの度合いも含めて確認し、比較検討することをおすすめします。

5-4. 注意点4：試し塗りを検討する（可能であれば）

塗り板での確認でもまだ不安が残る場合や、絶対に失敗したくないという場合には、「試し塗り」を検討するのも有効な手段です。これは、実際に塗装する壁面の一部（例えば、目立たない場所や、ある程度の面積がある場所）に、候補の色を塗ってもらう方法です。実際に塗る壁材の質感や凹凸の上で、本当の色味や見え方を確認できるため、塗り板よりもさらに確実性が高まります。特に、ツートンカラーにする場合などは、隣り合う色の相性を実際の壁で確認できるメリットは大きいでしょう。

ただし、試し塗りは、対応してくれる塗装業者とそうでない業者がいますし、追加の費用がかかる場合もあります。また、試し塗りできる範囲も限られているため、家全体の印象を完全に把握できるわけではありません。

それでも、「最終確認」として、最もイメージに近い形で色を確かめられる方法であることは間違いありません。もし、色選びに強いこだわりがあり、予算や時間に余裕がある場合は、塗装業者に試し塗りが可能かどうか、費用はどれくらいかかるかなどを相談してみる価値はあるでしょう。特に、微妙な色合いのブルーグレーを選びたい場合や、色の見え方に不安が大きい場合には、後悔しないための投資として検討するのも一つの手です。

5-5. プロに相談するメリット

ここまで色選びのコツをお伝えしてきましたが、「やっぱり自分だけで決めるのは不安…」「専門家のアドバイスが欲しい」と感じる方も多いのではないでしょうか？そんな時こそ、外壁塗装のプロフェッショナルに相談するのが一番です。私たち株式会社YU-SHINのような経験豊富な塗装会社には、色選びに関する専門知識はもちろん、これまでの豊富な施工実績に基づいた具体的なアドバイスを提供できる強みがあります。

プロに相談するメリットは多岐にわたります。まず、お客様の好みや理想のイメージ、建物のスタイル、周辺環境などを丁寧にヒアリングした上で、最適なブルーグレーの色味や、相性の良い配色パターンを提案してくれます。

また、各塗料メーカーの特性（耐久性、機能性、価格帯など）にも精通しているため、デザイン性だけでなく、性能面も考慮した最適な塗料選びをサポートできます。さらに、カラーシミュレーションソフトを使って、ご自宅の写真に実際に色を当てはめて完成イメージを確認したり、豊富な施工事例の写真を見せてくれたりすることもあります。

そして何より、面積効果やツヤ感、光の当たり具合による見え方の違いなど、専門的な視点からのアドバイスがもらえるため、「こんなはずじゃなかった」という失敗のリスクを大幅に減らすことができます。

【まとめ】ブルーグレーでおしゃれでかっこいい理想の外壁を手に入れよう！

今回は、人気の外壁色「ブルーグレー」について、その魅力からおしゃれな施工事例、後悔しないための色選びのコツまで、詳しく解説してきました。

ブルーグレーは、

• おしゃれで洗練された印象を与える
• かっこいいモダンなスタイルから温かみのある北欧風まで、多様なデザインにマッチする
• 汚れが目立ちにくいという実用的なメリットもある
• ホワイト、ブラック、ベージュ、木目調など、様々な色とのツートンカラーで個性を演出できる

といった、多くの魅力を持つ色です。

一方で、

• 色あせの可能性
• 暗い印象になる可能性
• 面積効果による見え方の違い

といった注意点もありますが、耐候性の高い塗料を選んだり、明るさやツヤ感を考慮したり、A4サイズ以上の塗り板でしっかり確認したりといった対策を講じることで、失敗のリスクは最小限に抑えられます。

そして、最も重要なのは、信頼できるプロの塗装業者に相談することです。私たち株式会社YU-SHINでは、お客様一人ひとりのご要望を丁寧にお伺いし、豊富な経験と専門知識に基づいて、最適な色選びから高品質な施工まで、責任を持ってサポートさせていただきます。

ブルーグレーの外壁は、あなたの住まいをきっと、よりおしゃれで、かっこよく、そして愛着の湧く空間に変えてくれるはずです。この記事を参考に、ぜひ理想のブルーグレー外壁を実現してくださいね。ご相談やお見積もりは無料ですので、大阪で外壁塗装をご検討中の方は、いつでもお気軽に株式会社YU-SHINまでお問い合わせください。