外壁をふと見上げたときに、小さな水ぶくれのような膨らみを見つけたことはありませんか?「なんだろう?」と思いつつ、そのまま放置してしまう方も多いかもしれません。しかし、その水ぶくれを軽視すると、思わぬトラブルを引き起こす可能性があります。

この記事では、外壁塗装にできる水ぶくれの原因や放置するリスク、そして適切な補修方法や予防策について分かりやすく解説していきます。専門的な知識がなくても理解できる内容にしていますので、ぜひ最後までお読みいただき、大切なお住まいを守るためのヒントをつかんでください!

外壁塗装の水ぶくれとは?

外壁塗装の水ぶくれは、見落としがちですが早期発見が重要となる外壁の不具合の一つです。この章では、水ぶくれの基本的な症状と発生メカニズム、さらに原因別の特徴について詳しく解説していきます。建物の大切な外壁を長持ちさせるために、まずは水ぶくれについての正しい知識を身につけましょう。

水ぶくれの症状: どんな見た目?どんな時に発生しやすい?

外壁の水ぶくれは、文字通り外壁の表面が膨らんで見える現象です。塗膜の内側に水分が溜まることで、小さいものではえんどう豆程度、大きいものでは手のひらサイズにまで膨らむことがあります。特に梅雨時期や長雨の後に発見されることが多く、日当たりの悪い北側の外壁や、雨どいの近くといった水分が溜まりやすい場所で発生しやすい傾向があります。

見た目の特徴として、触るとプヨプヨとした感触があり、指で押すとへこむような状態になっています。また、進行すると塗膜が剥がれ落ち、下地が露出してしまうこともあります。特に注意が必要なのは、外壁の上部で発生している水ぶくれです。これらは雨水が内部に侵入する原因となり、建物全体に深刻な被害をもたらす可能性があります。

水ぶくれの種類: 原因によって症状は異なる!

水ぶくれは、その原因によって症状が異なります。大きく分けて、「経年劣化による水ぶくれ」と「施工不良による水ぶくれ」の2種類があります。

経年劣化による水ぶくれ

経年劣化による水ぶくれは、塗装の寿命が近づき、防水機能が低下することで発生します。塗膜が劣化し、ひび割れなどから雨水が浸入し、塗装内部に溜まることで膨らみます。この場合、水ぶくれの範囲が広く、複数の箇所に同時に発生することが多いです。例えば、築15年以上の住宅で、外壁全体に大小さまざまな水ぶくれが発生している場合は、経年劣化が原因である可能性が高いです。

施工不良による水ぶくれ

施工不良による水ぶくれは、塗装工事の際に適切な処理が行われなかったことが原因で発生します。例えば、下地処理が不十分だったり、塗料の乾燥が不十分だったりする場合に起こりやすいです。この場合、塗装後比較的早い段階で水ぶくれが発生することが多く、特定の場所に集中して発生する傾向があります。例えば、塗装後1年以内に、窓枠の周りや換気口の近くに水ぶくれが発生した場合は、施工不良の可能性が高いです。

外壁塗装の水ぶくれ【6つの原因】

外壁塗装の水ぶくれ【6つの原因】

外壁塗装の水ぶくれには、様々な原因が考えられます。ここでは、主な6つの原因について詳しく解説します。

下地処理不足

下地処理は、塗装の密着性を高めるために非常に重要な工程です。この処理が不十分だと、塗料がしっかりと密着せず、水ぶくれの原因となります。例えば、古い塗膜が残っていたり、汚れが十分に落とされていない状態で塗装を行うと、塗膜と外壁の間に隙間ができ、そこに水分が侵入して水ぶくれが発生します。

下地処理では、高圧洗浄で汚れを落としたり、必要に応じて下地材を塗布したりします。適切な下地処理を行うことで、塗膜の密着性を高め、水ぶくれを防ぐことができます。

塗料の乾燥不足

塗料は、適切な乾燥時間を確保することで、本来の性能を発揮します。乾燥が不十分な状態で次の工程に進むと、塗膜内部に水分が閉じ込められ、水ぶくれの原因となります。外壁塗装は通常、下塗り・中塗り・上塗りの3回に分けて行われますが、それぞれの塗装工程の間に十分な乾燥時間を設けることが重要です。

特に、気温が低い日湿度が高い日は、乾燥に時間がかかるため、注意が必要です。例えば、冬場の寒い日に、乾燥時間を十分に取らずに重ね塗りを行うと、塗膜内部の水分が蒸発しきれず、水ぶくれが発生する可能性が高まります。

塗装時の天候不良

雨の日や強風の日など、天候が悪い日に塗装を行うと、塗膜の品質が低下し、水ぶくれの原因となります。雨水が塗膜に付着したり、風でゴミが付着したりすることで、塗膜の密着性が損なわれるためです。

特に注意が必要なのは、塗装直後の降雨です。塗料が完全に乾燥する前に雨に当たると、塗膜内に水分が閉じ込められ、後々水ぶくれとなって現れます。そのため、プロの業者は天気予報を綿密にチェックし、余裕を持った工程管理を行っています。

塗料の選択ミス

外壁の材質や環境に適さない塗料を使用すると、水ぶくれが発生する可能性があります。例えば、撥水性の高い外壁に、密着性の低い塗料を使用すると、塗膜が剥がれやすくなり、水ぶくれの原因となります。外壁の種類や状態に合わせて、適切な塗料を選ぶことが重要です。

塗料の希釈ミス

塗料は、適切な希釈率で希釈(原液に溶剤を加えて薄めること)することで、本来の性能を発揮します。希釈が不十分だと、塗膜が厚くなりすぎて乾燥不良を起こし、水ぶくれの原因となります。

逆に、希釈しすぎると、塗膜が薄くなり、十分な防水性能を発揮できなくなります。塗料の希釈は、メーカーの指示に従って正確に行うことが重要です。

経年劣化

どんなに優れた塗料や施工技術でも、時間の経過とともに塗膜は劣化していきます。塗膜が劣化すると、防水機能が低下し、ひび割れなどから雨水が浸入しやすくなります。これが、水ぶくれの原因となります。一般的な外壁塗装の耐用年数は10〜15年とされており、定期的な塗り替えを行うことで、外壁を保護し、水ぶくれを防ぐことができます。

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水ぶくれ放置で【こんなリスク】が!

水ぶくれ放置で【こんなリスク】が!

水ぶくれを放置すると、様々なリスクが発生します。ここでは、特に注意すべき4つのリスクについて解説します。

外壁の保護機能低下: 雨漏りや外壁材の腐食に…

水ぶくれを放置すると、塗膜の保護機能が低下し、雨水が外壁材に直接浸入するようになります。これにより、雨漏りが発生したり、外壁材が腐食したりする可能性があります。

特に、木造住宅では、外壁材の腐食は建物の強度低下に直結するため、非常に危険です。例えば、外壁材が腐食すると、シロアリの被害に遭いやすくなり、建物の寿命を縮めることにもつながります。

カビや藻の発生: 美観だけでなく健康被害も

水ぶくれ部分は常に湿った状態になりやすく、カビや藻の格好の繁殖場所となります。特に北向きの壁面日陰になる部分では、一度発生したカビが急速に広がることがあります。これは見た目の問題だけでなく、深刻な健康被害をもたらす可能性があります。

カビが発生すると、胞子が室内に侵入し、アレルギー症状や呼吸器系の問題を引き起こす可能性があります。特に小さなお子様やご高齢の方がいるご家庭では要注意です。

雨漏りの発生: 建物の構造や健康にも深刻な影響

水ぶくれを放置することで最も恐ろしいのが、雨漏りの発生です。一度雨漏りが始まると、建物の構造体である木材が腐食したり、鉄筋が錆びるなどの深刻な事態に発展する可能性があります。特に梁や柱といった重要な構造部材が被害を受けた場合、建物の安全性にも関わる問題となります。

補修費用の高額化: 早期発見・早期対応が重要!

水ぶくれを放置すると、被害が拡大し、補修費用が高額になる可能性があります。早期に発見し、適切な処置を行うことで、被害を最小限に抑え、補修費用を抑えることができます。例えば、小さな水ぶくれであれば、部分的な補修で済む場合がありますが、放置して被害が拡大すると、外壁全体の塗り替えが必要になる場合もあります。

【水ぶくれ発見!】原因別の対処法

【水ぶくれ発見!】原因別の対処法

水ぶくれを発見した場合、その原因によって対処法が異なります。ここでは、原因別の対処法について解説します。

塗装後数年以内: 施工不良の可能性!業者に相談を

塗装後数年以内に水ぶくれが発生した場合、施工不良が原因である可能性が高いと考えられます。このような場合は、まず施工を担当した業者に連絡を取ることをおすすめします。施工時の記録や写真があれば、それらを準備しておくと状況の説明がスムーズです。

施工業者に連絡する際は、以下の情報を正確に伝えることが重要です。水ぶくれの発生場所、大きさ、発見時期、そして外壁の状態の変化などを、できるだけ詳しく説明しましょう。デジタルカメラやスマートフォンで複数の角度から撮影した写真があると、より正確な状況把握が可能になります。

保証期間内なら無償修理も

多くの外壁塗装工事には保証期間が設定されています。一般的な保証期間は2年から5年程度ですが、優良な業者では10年保証を提供しているケースもあります。保証期間内であれば、無償または低額での補修が可能となりますので、施工時の契約書や保証書を確認することをお勧めします。

塗装後10年以上: 経年劣化の可能性大!塗り替えを検討

塗装後10年以上経過している場合は、塗膜の寿命が尽き、経年劣化が原因である可能性が高いです。この場合は、部分的な補修ではなく、外壁全体の塗り替えを検討する必要があります。部分的な補修では、根本的な解決にならず、再び水ぶくれが発生する可能性が高いためです。

業者選びのポイント: 保証内容や実績をチェック!

塗り替えを依頼する業者を選ぶ際は、複数の業者から見積もりを取り、価格だけでなく、使用する塗料の種類や施工方法、そして何より保証内容や実績をしっかりと確認することが重要です。

  • 見積もり内容のチェック
    見積書には、使用する塗料の種類、塗布量、施工工程などが詳細に記載されているか確認しましょう。不明な点は遠慮なく業者に質問し、納得のいく説明を受けられるかどうかも判断基準となります。例えば、「シリコン塗料」とだけ記載されているのではなく、「〇〇社の△△というシリコン塗料」と具体的な商品名が記載されているかを確認することで、使用される塗料の品質をある程度把握することができます。

  • 保証内容の確認
    保証期間や保証対象範囲(例えば、水ぶくれの再発に対する保証があるかなど)をしっかりと確認しましょう。書面で保証書を発行してもらうように依頼することも大切です。 口約束だけでは、後々トラブルになる可能性があります。

  • 実績の確認
    過去の施工事例や顧客の評判などを確認し、業者の技術力や信頼性を判断しましょう。ホームページやパンフレットなどで施工事例を紹介している業者もありますし、インターネット上の口コミサイトなどを参考にすることもできます。地元で長く営業している業者や、地域密着型の業者などは、信頼性が高い傾向があります。

  • 資格や許可の確認
    塗装業を行うには、建設業許可などの資格や許可が必要となる場合があります。これらの資格や許可を持っているかどうかも確認することで、業者の信頼性を判断する材料となります。

【水ぶくれ予防】は適切な外壁塗装で!

【水ぶくれ予防】は適切な外壁塗装で!

水ぶくれを予防するためには、適切な外壁塗装を行うことが何よりも重要です。ここでは、水ぶくれ予防のための3つの重要なポイントについて解説します。

優良な塗装業者選び: 見積もり内容や保証を比較

前述の通り、優良な塗装業者を選ぶことは、水ぶくれ予防の第一歩です。複数の業者から見積もりを取り、価格だけでなく、使用する塗料の種類や施工方法、保証内容などを比較検討しましょう。

特に、保証内容については、万が一水ぶくれが発生した場合の対応について、しっかりと確認しておくことが重要です。

定期的な点検: 10年を目安にプロの診断を

外壁塗装は、時間の経過とともに劣化していきます。そのため、定期的な点検を行い、早期に劣化を発見することが重要です。一般的には、10年を目安にプロの業者に点検を依頼することをおすすめします。 プロの目で見てもらうことで、自分では気づかないような小さな劣化や水ぶくれの兆候を発見できる可能性があります。

適切な塗料選び: 専門家のアドバイスを参考に

外壁の材質や環境に適した塗料を選ぶことは、水ぶくれ予防において非常に重要です。塗料には様々な種類があり、それぞれ特徴や性能が異なります。専門家のアドバイスを参考に、自宅の外壁に最適な塗料を選びましょう。

例えば、日当たりの良い外壁には、耐候性の高い塗料を選ぶことで、塗膜の劣化を抑え、水ぶくれを防ぐことができます。また、湿気の多い地域では、防カビ・防藻性の高い塗料を選ぶことで、カビや藻の発生を抑え、水ぶくれのリスクを軽減することができます。

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まとめ: 水ぶくれを見つけたら放置せず、専門業者へ相談を!

外壁塗装の水ぶくれは、放置すれば家全体に大きなダメージを与える可能性があります。原因を理解し、適切な対処を行うことで、トラブルを未然に防ぎ、大切な住まいを長く守ることができます。特に、早期発見と信頼できる専門業者への相談は、問題解決への最短ルートです。

「少しの不具合だから大丈夫」と後回しにせず、気になる箇所を見つけたら、ぜひ一度プロに相談してみてください。また、適切な塗装メンテナンスを行うことで、将来のトラブルを防ぐことも可能です。この記事を参考にして、安心できる住まいづくりを始めてみませんか?

さらに、外壁塗装や住宅メンテナンスについて知識を深めたい方は、ほかの記事もぜひチェックしてみてください!家を守る第一歩として、今できることから始めましょう。

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外壁・屋根塗装はもちろん、足場仮設や防水工事、補修工事など、戸建てからビル・マンションの大規模工事まで幅広く行っております。

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